雛を飾る2007/02/12 21:47

雛人形を飾った。

実家の両親が、長女が生まれたときに贈ってくれた7段飾りだ。

ひな壇を組み立て、毛氈を敷き、小道具をそろえたお雛様を飾り付ける。

1時間半は、たっぷりかかる。

もう20年も経つので、お道具やら衣装に、若干のほころびも見られるようになった。

不思議と、お顔だけは変わらずに美しいままだ。透き通るように白い雛の肌に、赤子だったころの娘達を思い出す。

「ひな祭り」に喜んでいた娘達も、お年頃となった今は、雛人形にさほど関心を示さない。

だが、表向きはそうであれ、視野の端にはしっかりとらえているはずだ。

「美しいものを感じる心を育んで欲しい」

亡くなった母の、強い願いだった。

娘達が家を出た後も、飾り続けていきたい。

離れて暮らす長女には、ひな壇の光景を送った。

とりあえず、写メールで!