つかの間の冬2007/02/16 20:56

窓の外から聞こえるガリガリ・・ジャリジャリ・・という音で、朝目を覚ます。

夕べ降ったみぞれ状の雪が、道路の上で凍り付いたのだ。

車が通るたびに、氷を踏みしだく音。冬の音だ。

今年の冬は、まだ数回しか聞いていない。耳になつかしい。

滑って転ばぬよう、足元もそろそろと用足しのために車に乗り込む。

国道へ出ると、目を引く光景に出会った。

木の幹に、雪が白い線になっている。

夕べは雪交じりの強い風が吹き荒れた。横殴りの吹雪となったようだ。

幹の上から下までまっすぐ張り付いた雪が、風の強さを物語ってくれる。

お天道様が上ると、気温はぐんと上がり、道路の上の雪はあっという間に消えてしまった。

「つかの間の冬」が、コートを翻して、ひらりと北のほうへ駆けていった。