おいらは腕白!2007/03/03 18:40

元気ものの子牛がいる。

自分から冒険の旅に出る子牛はめったにいないが、他の大人に追い立てられた拍子に、柵の隙間からぽんと外へ飛び出してしまうことは良くある。

母牛はすぐさま、「直ちに戻れ!」と呼び立てるので、子牛は程なく母牛のそばへ帰ることが出来る。

中には、外に飛び出るのに味を占めて、自由に動き回る子牛も出てくる。母牛の説教など、どこ吹く風である。(人間も同じだなあ・・)

写真の子牛は、柵の外にぐるりと回って、他の牛たちを眺めるのが大好き。

柵の外なら、意地悪な大人牛も手出しが出来ない。それが分かって、「へへ~ん!」と眺めているようでおかしい。

毎日少しずつ行動範囲も広げ、昨日はお隣の庭の近くまで足を伸ばした。

「あんた、いくらなんでもありゃ調子に乗りすぎだよ」

おかるも気がもめる。

「10日に離乳だ。もう少しの辛抱だ」

そうべえも、苦い顔をして肩をすくめる。

10日になったら、腕白者の子牛も母牛と離される。どんなに鳴いても母牛の元には戻すことはない決まりだ。

おかるは、無邪気な子牛がちょっぴり不憫に思えた。離乳の日まで、腕白仕業に、片目をつぶってやろう。

コメント

_ piano ― 2007/03/03 22:59

わんぱくなのは人間も牛も一緒ですね。
もう少しで親離れって、早いですね。人間はなかなか独立できません。

_ どじょう ― 2007/03/04 08:15

「親離れ」「子離れ」はあ~、なかなか出来ません。
動物の世界のほうが、割りきりが早いです。牛たちに、教えられます。

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