山桜膨らむ2007/04/04 20:50

今朝は放射冷却で、一面に霜が降りた。

真っ白に姿を変えた道端に、梅の花びらがはらはらと落ちる。

朝日を浴びて、霜がキラキラ輝くそばで、プリムラや水仙の花が、じっと寒さに耐えてうつむいている。

真っ青な空と明るい太陽のおかげで、風が冷たいわりに、気持ちはどことなく春めいている。

カーラジオの声が、耳に飛び込んできた。

「今日も寒いねえ。あったかいと感じるのは、仙台じゃ、一年の4分の一ですよ」

花冷えの春ガ杉、暖かくなるのは確かに5月あたりから。6月の梅雨寒に、ヤマセの風が吹き、暑い夏は8月のほんのひと時。4分の一はさすがに言いすぎにしても、暖かい時期はたしかに短い。

そんなことを考えながら、視線を山に移すと、そこかしこの山桜が、うす紅色にかすんで来たのに気づく。

ソメイヨシノの豪奢な桜も好きだが、山桜も格別である。

春が、いとおしく感じられた。

コメント

_ がまりん ― 2007/04/05 09:13

こちらは山桜は2月に咲きます。もうすっかり葉桜になっていますよ。
相方が山に慣れているので、(猟師ではないのですが)よく桜の花を摘みに行き、桜漬けにしたものです。
山桜の清楚さには、惹かれますねぇ。

_ どじょう ― 2007/04/05 20:19

>がまりんさん
ええ、そうなんです。山桜には、群れぬ気高さがございます。背景の木々の緑に、山桜の薄紅が良く映えます。

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