酒の勢い2007/09/01 21:31

ことちゃんの研修も、本日が最終日。打ち上げに、皆で焼肉を食べに行った。

しげやんのところに、ホームステイ中の同じく中国人留学生の武(ぶ)ちゃんとも合流。

ふたりをさかなに(?)、中国、日本農業、学生生活へと、話は広がる。

武ちゃんとことちゃんの彼氏の話から、結婚生活の夢にまで話が及ぶと、やおら、そうべえが力説を振るいだす。

「いいか、女の人は、2回変身するのや」

「ほ~ほ~!」と、興味津々の二人に気をよくして、そうべえ、身を乗り出す。

「まず1回目は、子どもを生んで母親となったとき!」

「なーるほど・・」、と、一同うなずく。

「そして2回目は、40才になったときだなや」そう言うと、そうべえ、生ビールをごくりと飲み干す。

「おまえさん、酒がずいぶんまわったようだねえ?」と、おかるは優しい声をかける。

(こりゃあそうべえさん、家に帰ってからたいへんなことになりそうだなや・・)

みんなの心配そうな顔をよそに、そうべえ、生ビールを片手に、酒の勢いに乗り続けるのであった。

ロケット2007/09/02 20:19

お友だちの野菜農家で作っている、ミニトマト。

「あいこ」というかわいい名前がついている。

先がとがった形で、フルーツのような食感と甘味が特徴で最近人気をあっつめている。

愛称が、「ロケットミニ」。

実は、わが角田市には、全国に、ここと種子島の2箇所しかない「ロケット開発センター」がある。

こちらでは、おもにロケットエンジンの開発試験が進められている。

時たま、センターのあたりから沸きあがる白い煙の大きさに、驚かされるが、水素ガスを燃料とするため、、ガスの正体のほとんどは、水蒸気である。

「ロケットミニ」。角田の特産トマトになりますように!

おりこうレンジ2007/09/03 20:31

天ぷらを揚げていたら、途中でぷつりとガスの火が消えた。

「あれ?なんで?・・・ああ、そうかあ・・」

先日、ガスコンロを最新式に取り替えた。ガス会社のひとがカタログ片手に、熱心に勧めてくれる。

「お高くなりますが、こちらの機種は天ぷら鍋をかけて消し忘れた場合を想定し、18分たつと発火前に自動的に消化します」

「これ、いいな。これにすっぺ!」と、じっちゃんの力強い後押し。

そうそう・・・。前のコンロで作り上げた苦い思い出が甦る。

おかるも何度も焦がしたが、じっちゃんも時々鍋を焦がしていた。

台所に入ると、ぷ~んと焦げ臭い匂いがする。見回すと、鍋がひとつ消えている。追跡調査をすると、外の流しに、黒い鍋と金たわしが転がっている。次の日には、以前にも増してぴかぴかに磨き上げられた鍋がちゃ~んと台所にもどっていた。

新しいコンロはおりこうさん。鍋がこげる前に消えてくれる。

ところが、我が家はどっさり野菜を天ぷらにする。途中で火が消えてくれるのも、おせっかいと言えなくもない。

困惑気味のおかるには、おりこうレンジがふふん!と鼻で笑うのが聞こえた気がした。

わたしのせいじゃない?2007/09/04 21:04

午前中、地元の中学校へゲストテイチャーの一人として招かれた。

道徳の時間に参加した。まず、1年生は、「核シェルターに誰を避難させるか?」。

危機的状態の中、10人の目の前にある核シェルターでは、6人が3ヶ月しか生き延びることができない。

物理学者や心理学者、妊娠中の女性やお笑いタレントなど、多彩な顔ぶれから、生き残るべき6人が選択されていく。(47歳以上のメンバーは、未来がないから、と切り捨てられていくのも、身につまされる!?)

「でもね、6人を選べとは・・・・、どこにも書いていないよね?」と投げかけると、は!っと表情が変わる子ども達。

たとえ、生き延びる期間が短くなっても、10人全員を残すべき・・という意見もあらわれはじめる。

「命」について考えさせる授業だった。

2年生は、絵本「わたしのせいじゃない?」を使って、無関心や責任転嫁がいじめや、ひいては大きな社会問題まで生み出すことを考えさせる授業だった。

中学生の心に添いながら、一生懸命考えさせられました。

かえるくんに気をつけて!2007/09/05 21:43

図書館で読み聞かせ。

職場体験できていた。高校生の男の子が、読み聞かせに参加してくれた。

彼が選んだ本は、「かえるくんに気をつけて」。

登場するかえるくん、とにかく性格が悪い。でも、わか~い男の子が読むと、かわいく感じるのは、役得でしょうか?!

同じ五味太郎さんの「テレビくんに気をつけて」は、時々小学生に読んでいる。

あぶないテレビくんの言うことは、ウソばかり!現実ともクロスして、とってもシュール。

そのうち、「おばさんに気をつけて」が出版されたりして!?

ツパッと抜く2007/09/06 21:43

そうべえが昨日から、研修で三重へ行った。

おかるの気がかりは、一匹の子牛。生まれも小さかったが、ぐったりしている。

獣医さんに来てもらうと、下痢で脱水気味だという。かわいそうに、点滴となた。

「1時間ぐらいで終わりますから、後は針をツパッと抜いてください」と言い残し、立ち去る多忙な獣医さん。

一人、点滴に付き添うおかる。長い睫毛をしばたかせ、時々もがく子牛を、よしよしとさすり、なだめてやる。

子ども達が小さかった頃、点滴に付き添った思い出がなつかしく甦る。

ちょうど点滴が終わったころ、息子が様子を見に来てくれた。

「あれ?終わったの?」意外に早く終わったな、といった顔の息子。

「うん!もう、針もツパッと抜いておいた」と、おかるは点滴を片付ける。

針を抜くとき、本当にツパッとした!

After wind's blowing, basinsmiths get money2007/09/07 20:16

台風が縦断していった。夜半すぎからの猛烈な雨と風に震え上がる。

台風は、我が家の庭のもみじの木を倒し、母屋のガラスを割って去っていった。その他、市内は土砂崩れや川があふれるなど、被害多数。

田んぼの稲が、ぺちゃりと倒れなかったのが、せめてもの救いだ。

吹きかえしの強い風が、息子にふと、あるフレーズを思い出させた。

「風が吹けば桶屋が儲かる・・。え~と、風が吹くと土煙が舞って、それで目を悪くして・・その先なんだっけ?」

「うんにゃ!そだはずねえ!」じっちゃん、息子に異論がある様子。

「昔っから風が吹くと、桶が乾燥して木の間に隙間が出来、たががゆるむんだ。だから桶屋が儲かるんだべ!」

「ふ~む」一同妙に得心。さすがじっちゃん、森林組合の専門家である。

「風桶」は、落語から来た話。すなわち:大風→土ぼこり→目を傷める→三味線を買う人が増える→ネコ皮が必要でネコが殺される→ネズミが増える →ネズミが箱を囓る →箱屋が儲かる(箱=桶)

イギリスにも似たような諺がある。

さて、台風の大風が吹き荒れて、儲かるのは?

とりあえず、土建屋さんかな?!