白の鳥と黒の鳥 ― 2008/01/09 20:24
今日のおかるは一日用足し三昧。
田んぼの中の道路を走ると、白鳥の群れが田んぼで落穂ひろいをしているのが見える。
すっと視線を移すと、手前の田んぼではカラスの大群がタニシの残骸なのか、田んぼで餌あさりをしている。
田んぼの上に繰り広げられる、白と黒の、不思議で鮮やかなコントラスト。
いしいしんじさんの本に、「白の鳥と黒の鳥」があったけ・・などと思いだしながら車を走らせた。
田んぼの中の道路を走ると、白鳥の群れが田んぼで落穂ひろいをしているのが見える。
すっと視線を移すと、手前の田んぼではカラスの大群がタニシの残骸なのか、田んぼで餌あさりをしている。
田んぼの上に繰り広げられる、白と黒の、不思議で鮮やかなコントラスト。
いしいしんじさんの本に、「白の鳥と黒の鳥」があったけ・・などと思いだしながら車を走らせた。
たわわ ― 2008/01/10 20:44
この時期にしては珍しく、南天の実がたわわになっている。
例年ならば、山から来る鳥たちがたちまちついばんでしまうところ。
原因はどうやら、からす撃退のロケット花火にあるようだ。
カラスが来ないのは歓迎だが、山鳥たちの足が遠のくのもちょっと切ない。
例年ならば、山から来る鳥たちがたちまちついばんでしまうところ。
原因はどうやら、からす撃退のロケット花火にあるようだ。
カラスが来ないのは歓迎だが、山鳥たちの足が遠のくのもちょっと切ない。
農始め ― 2008/01/11 20:16
今日は、農民にとって大事な農始めの日。
なのになのに、おかるもじっちゃんも、すぽ~んと大事ことを忘れていた。
「ごめんくださ~い」朝一番に、母屋の玄関から聞こえる声。
地元のお寺から住職さんがやってきたのだ。
このお寺、仏教寺にして農作業にかかわる神道の儀式も受け持つ、「祈願寺」。
おかるは白髪を染めに美容院にいっちまうし、じっちゃん一人があわてて準備する。
ちゃぶ台に、塩と水と米を用意する。
一年の農作業の安全を願ってあげられる祝詞に、じっちゃんも頭をたれる。
住職さんが帰られたあとは、松飾を田んぼにもって行き、こちらでも祈願。
ほっと一息ついたじっちゃんのもとに、お気楽おかるが帰ってきた。
田の神さん、どうか広い心でお守りくだされ!
なのになのに、おかるもじっちゃんも、すぽ~んと大事ことを忘れていた。
「ごめんくださ~い」朝一番に、母屋の玄関から聞こえる声。
地元のお寺から住職さんがやってきたのだ。
このお寺、仏教寺にして農作業にかかわる神道の儀式も受け持つ、「祈願寺」。
おかるは白髪を染めに美容院にいっちまうし、じっちゃん一人があわてて準備する。
ちゃぶ台に、塩と水と米を用意する。
一年の農作業の安全を願ってあげられる祝詞に、じっちゃんも頭をたれる。
住職さんが帰られたあとは、松飾を田んぼにもって行き、こちらでも祈願。
ほっと一息ついたじっちゃんのもとに、お気楽おかるが帰ってきた。
田の神さん、どうか広い心でお守りくだされ!
やっぱり! ― 2008/01/12 22:12
昨日、地元テレビ局の名物天気予報士の齋藤さんによる予報を聞いた。
「明日の朝は雪です。起きて玄関を明けたとたん、私の予報を聞いた人な「やっぱり!」ですが、聞かなかった人は「ぎゃあ!」とのけぞるでしょう・・・という。
「私の予報は絶対外れません!」との豪語ぶり。
あにはからんや、今朝起きたら一面の雪景色。
齋藤さんの予報をちゃ~ンと聞いていたから、口から出た言葉は・・・・・・「やっぱり!」だった。
「明日の朝は雪です。起きて玄関を明けたとたん、私の予報を聞いた人な「やっぱり!」ですが、聞かなかった人は「ぎゃあ!」とのけぞるでしょう・・・という。
「私の予報は絶対外れません!」との豪語ぶり。
あにはからんや、今朝起きたら一面の雪景色。
齋藤さんの予報をちゃ~ンと聞いていたから、口から出た言葉は・・・・・・「やっぱり!」だった。
おかるの一日 ― 2008/01/13 21:02
きょうは、市の成人式に出席。
女の子の晴れ着よりも、男の子のおしゃれに腰を抜かす。
ピンク、若草色、黄色の色とりどりの羽織袴。エグザイルのようなそり込み入りの坊主頭や、ライオンのたてがみのようなヘヤスタイル・・・。
若いエネルギーがうらやましくなるこのごろ。
家にもどってからは、あすの団子さしのために団子餅を2升つく。
娘に手伝ってもらい、サイコロに切った餅を、きゅっときゅっと手のひらでもんで丸める。
餅に卵や、黒ごま、砂糖やサラダ油などをつきこんだ、かき餅も作った。
今までにない上出来に、おかるもホクホク。これで、しばらく幸せが続く予感。
そこへ突然、息子からメールが入る。
「日中からお風呂が凍ってしまった!」
聞けば、日の中から-8度という。
外を見れば、我が家の庭先の水道も凍結の兆し。
冬らしい寒波に思わず震え上がった。
女の子の晴れ着よりも、男の子のおしゃれに腰を抜かす。
ピンク、若草色、黄色の色とりどりの羽織袴。エグザイルのようなそり込み入りの坊主頭や、ライオンのたてがみのようなヘヤスタイル・・・。
若いエネルギーがうらやましくなるこのごろ。
家にもどってからは、あすの団子さしのために団子餅を2升つく。
娘に手伝ってもらい、サイコロに切った餅を、きゅっときゅっと手のひらでもんで丸める。
餅に卵や、黒ごま、砂糖やサラダ油などをつきこんだ、かき餅も作った。
今までにない上出来に、おかるもホクホク。これで、しばらく幸せが続く予感。
そこへ突然、息子からメールが入る。
「日中からお風呂が凍ってしまった!」
聞けば、日の中から-8度という。
外を見れば、我が家の庭先の水道も凍結の兆し。
冬らしい寒波に思わず震え上がった。
魔法鍋 ― 2008/01/14 21:33
今日はどんと祭。
山から取ってきたミズの木に、団子をさして部屋に飾ると、もちの花が咲いたように、ぱっと明るくなる。
そして、今夜の食事は家長の出番。
おかるが、小豆だけやわらかく煮込んでおく。
その鍋へ、じっちゃんが米と団子を投入し、小豆粥を炊く。
その名も「暁(あかつき)がゆ」。
一年に一度だけめぐってくる、暁粥。今年の出来は・・・。
「うぬ!これは、今までにない上出来!」と、おかるも絶賛。
なんといっても、焦げていない!(毎年米の量が多く、どんどん水を吸って膨れ、下のほうが焦げ付いていたのだ)
じっちゃんも、ごまんえつで鍋の中を覗き込む。感心したような声を上げる。
「うぬ!しかし不思議なもんだ。ちょぴっと作るつもりが、どんどんふえてくるんだなあ・・これが!」
「そりゃあ、魔法の鍋かも知れんな・・・」おかるは、心の中でそっとつぶやいてみた。
山から取ってきたミズの木に、団子をさして部屋に飾ると、もちの花が咲いたように、ぱっと明るくなる。
そして、今夜の食事は家長の出番。
おかるが、小豆だけやわらかく煮込んでおく。
その鍋へ、じっちゃんが米と団子を投入し、小豆粥を炊く。
その名も「暁(あかつき)がゆ」。
一年に一度だけめぐってくる、暁粥。今年の出来は・・・。
「うぬ!これは、今までにない上出来!」と、おかるも絶賛。
なんといっても、焦げていない!(毎年米の量が多く、どんどん水を吸って膨れ、下のほうが焦げ付いていたのだ)
じっちゃんも、ごまんえつで鍋の中を覗き込む。感心したような声を上げる。
「うぬ!しかし不思議なもんだ。ちょぴっと作るつもりが、どんどんふえてくるんだなあ・・これが!」
「そりゃあ、魔法の鍋かも知れんな・・・」おかるは、心の中でそっとつぶやいてみた。
心づくし ― 2008/01/15 20:38
昨日、末娘が、一人電車に乗り、仙台に住む姉を訪ねて一日遊んできた。
帰りがけに、姉からケーキを一つ持たされたという。
粉砂糖でレースのような縁取りを付けた、ブルーベリーチーズケーキ!
長女は、一日がかりで妹の面倒を見た上、実家へ土産まで持たせてくれる子に育ったんだな・・としみじみ。
人並みに反抗期をすごした彼女が、仙台で一人暮らしをするようになってから初めての里帰りの日。
駅からの車の中でふとこぼれた言葉。
「おかあさん見て、夕焼けがきれい・・・」
一瞬、彼女の心の中に広がる夕焼けを見た思いがして、「もう、この子は大丈夫・・」と、思ったっけ。
心づくしのお土産に、やさしい心を感じることが出来て、おかるもそうべえも幸せだった。
帰りがけに、姉からケーキを一つ持たされたという。
粉砂糖でレースのような縁取りを付けた、ブルーベリーチーズケーキ!
長女は、一日がかりで妹の面倒を見た上、実家へ土産まで持たせてくれる子に育ったんだな・・としみじみ。
人並みに反抗期をすごした彼女が、仙台で一人暮らしをするようになってから初めての里帰りの日。
駅からの車の中でふとこぼれた言葉。
「おかあさん見て、夕焼けがきれい・・・」
一瞬、彼女の心の中に広がる夕焼けを見た思いがして、「もう、この子は大丈夫・・」と、思ったっけ。
心づくしのお土産に、やさしい心を感じることが出来て、おかるもそうべえも幸せだった。
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