お産ラッシュ ― 2008/02/01 20:41
今日も1頭生まれた。
ただいま我が家はお産ラッシュ。牛も人間同様10ヶ月おなかで育てる。
導入時期が同じ牛に、種付けまで同じになるから、どうしてもお産までシンクロしてくる。
今日の子牛は、2週間早めに生まれた。
小さくて心配したが、元気なオスだった。
首を持ち上げたのを見たとたん、そうべえの口から「元気でよかったあ・・」と安堵のため息
寒さの中に生まれてくるから、熱が奪われないよう大急ぎ、わらで体をふいてやる。
そのあとは、「しっかりなめてやれよ」と、すぐに母牛にバトンタッチ。
子牛の体をなめる行為を通して、母牛としての本能にスイッチが入っていくという。
自然は偉大なり。
おかるは、ふと考えた。
命って・・・どこからやってくるんだべか・・・。
ただいま我が家はお産ラッシュ。牛も人間同様10ヶ月おなかで育てる。
導入時期が同じ牛に、種付けまで同じになるから、どうしてもお産までシンクロしてくる。
今日の子牛は、2週間早めに生まれた。
小さくて心配したが、元気なオスだった。
首を持ち上げたのを見たとたん、そうべえの口から「元気でよかったあ・・」と安堵のため息
寒さの中に生まれてくるから、熱が奪われないよう大急ぎ、わらで体をふいてやる。
そのあとは、「しっかりなめてやれよ」と、すぐに母牛にバトンタッチ。
子牛の体をなめる行為を通して、母牛としての本能にスイッチが入っていくという。
自然は偉大なり。
おかるは、ふと考えた。
命って・・・どこからやってくるんだべか・・・。
ライフジャケット ― 2008/02/02 21:08
ぼく、オレンジのチョッキ、似合う?
寒いし、体が小さくて心配だからって、そうべさんが着せてくれたの。
子牛専用の、8000円もする「カーフジャケット」という保温着があるらしいけど、ぼくにはガブガブなんだって。
娘さんの小学校のときのトレーナーをお下がりしてもらったんだ。
そうべえさんが、はさみで手足を通すところを切って、上手にあつらえてくれた。
それに、ベルト代わりは、なんとおかるさんのストッキングなんだよ。
みんなの温かい気持ちに、守られてるんだもの。
かぜなんか、ひかないさ!
寒いし、体が小さくて心配だからって、そうべさんが着せてくれたの。
子牛専用の、8000円もする「カーフジャケット」という保温着があるらしいけど、ぼくにはガブガブなんだって。
娘さんの小学校のときのトレーナーをお下がりしてもらったんだ。
そうべえさんが、はさみで手足を通すところを切って、上手にあつらえてくれた。
それに、ベルト代わりは、なんとおかるさんのストッキングなんだよ。
みんなの温かい気持ちに、守られてるんだもの。
かぜなんか、ひかないさ!
鬼は外福は内! ― 2008/02/03 20:48
節分である。
そうべえとおかるが、とりあえずふたりで豆をまいた。
そうべえが投げる先から、おかるが拾って歩く。
なんと情緒のないことよ・・・!
年の数だけ食べました。
ところが・・・!「う・・腹いっぱい、もう、食べれない・・・・・!」と、おかる。
食いきれないほどの、年の数の落花生って、いったい!?
福の神さ~ん!うちさ、早くきてけろ~!!!
そうべえとおかるが、とりあえずふたりで豆をまいた。
そうべえが投げる先から、おかるが拾って歩く。
なんと情緒のないことよ・・・!
年の数だけ食べました。
ところが・・・!「う・・腹いっぱい、もう、食べれない・・・・・!」と、おかる。
食いきれないほどの、年の数の落花生って、いったい!?
福の神さ~ん!うちさ、早くきてけろ~!!!
早朝のお出かけ ― 2008/02/04 20:00
今日は、所用のため、朝6:30に家を出る。
夕べのうちにうっすらふった雪が凍り付いて、一面、樹氷の世界。
雪煙と朝もやの中、車を走らせる。
ふと、東の空には、でっかい朝日が!
明日も、早起きしたくなりました!
夕べのうちにうっすらふった雪が凍り付いて、一面、樹氷の世界。
雪煙と朝もやの中、車を走らせる。
ふと、東の空には、でっかい朝日が!
明日も、早起きしたくなりました!
ぶんつあんの団子餅 ― 2008/02/05 22:37
隣のぶんつあんが、書類を持ってきた。手土産にと、おかるにビニール袋を渡す。
「これ、食ってみせ」と、満面の笑み。
中には、まだやわらかい切り餅が入っていた。おかる、急いで、帰り足のぶんつあんを引き止める。
「ぶんつあんが作ったのけ?」
「んだ!」と、帰ってきたのは得意げな返事。
ぶんつあんは、昔じっちゃんとキノコ戦争を繰り広げていた、おたよさんの息子だ。
男ながら、おふくろの味を守る、まめな人物である。
「ぶんつあん、うまそうだなや!どうやって作るのすかや?」
「いや、これは教えられたってできねえんだ」とぶんつあんは、首を横に振る。
「そこを、なんとか!」とねばるおかる。
「米の粉2升ともち米1升、それに、卵、砂糖にごま、ピーナツの粉も入ってんだ」
「すごいなや!おらも作ってみてえな~!」
おかるの賞賛にぶんつあんも、目を細める。
「んにゃ!なかなかやろうったって、できねえもんだ」
ぶんつあんは、この団子餅を箱につめ、娘に送ってやるのだと、うれしそうに帰っていった。
トースターであぶって食べた、ぶんつあんの団子餅。
ふんわりやわらかで、とろり甘くて香ばしくて!
ぶんつあんの、お袋の味への郷愁の、やさしい味がした。
「これ、食ってみせ」と、満面の笑み。
中には、まだやわらかい切り餅が入っていた。おかる、急いで、帰り足のぶんつあんを引き止める。
「ぶんつあんが作ったのけ?」
「んだ!」と、帰ってきたのは得意げな返事。
ぶんつあんは、昔じっちゃんとキノコ戦争を繰り広げていた、おたよさんの息子だ。
男ながら、おふくろの味を守る、まめな人物である。
「ぶんつあん、うまそうだなや!どうやって作るのすかや?」
「いや、これは教えられたってできねえんだ」とぶんつあんは、首を横に振る。
「そこを、なんとか!」とねばるおかる。
「米の粉2升ともち米1升、それに、卵、砂糖にごま、ピーナツの粉も入ってんだ」
「すごいなや!おらも作ってみてえな~!」
おかるの賞賛にぶんつあんも、目を細める。
「んにゃ!なかなかやろうったって、できねえもんだ」
ぶんつあんは、この団子餅を箱につめ、娘に送ってやるのだと、うれしそうに帰っていった。
トースターであぶって食べた、ぶんつあんの団子餅。
ふんわりやわらかで、とろり甘くて香ばしくて!
ぶんつあんの、お袋の味への郷愁の、やさしい味がした。
ドリアンマジック ― 2008/02/06 22:29
実家のおとっつあんが、旅の土産を送ってくれた。
荷物を開けてびっくり。コーヒーの上にのっていたのは、「ドリアンケーキ」!しかも、メードインタイランド。
「はてな?おとっつあん、確かエチオピアに行ったはずだが・・」
電話で確かめると、タイの空港に飛行機が中継した際に買い求めたとか。
「話の種に食ってみなされ」と、言う。
そうべえとおかるで、一口食べてみる。
「きょへ~!すごい臭い!」が、不思議なことに口の中は「南国フルーツの香りでいっぱい!」
さすが、果物の王様である。他者の追随を寄せ付けない強烈なパワー!
昼に茶の間に行くと、1本減っている。好奇心いっぱいのじっちゃんが、試食したのだ。
「じっちゃん、ドリアンの味、どうでがした?」
「ふむ~」と複雑な顔をしながら、ぱっと頭にひらめいた様子。
「こりゃ、話の種にお客さんに出すといいな!」
すると不思議なことに、今日に限ってお客さんが続々訪れるではないか。
まるで、ドリアンの臭いに引き寄せられたかのようである。
皆さん、次々と完食し、魔法のように、ドリアンケーキは消えてしまった。
荷物を開けてびっくり。コーヒーの上にのっていたのは、「ドリアンケーキ」!しかも、メードインタイランド。
「はてな?おとっつあん、確かエチオピアに行ったはずだが・・」
電話で確かめると、タイの空港に飛行機が中継した際に買い求めたとか。
「話の種に食ってみなされ」と、言う。
そうべえとおかるで、一口食べてみる。
「きょへ~!すごい臭い!」が、不思議なことに口の中は「南国フルーツの香りでいっぱい!」
さすが、果物の王様である。他者の追随を寄せ付けない強烈なパワー!
昼に茶の間に行くと、1本減っている。好奇心いっぱいのじっちゃんが、試食したのだ。
「じっちゃん、ドリアンの味、どうでがした?」
「ふむ~」と複雑な顔をしながら、ぱっと頭にひらめいた様子。
「こりゃ、話の種にお客さんに出すといいな!」
すると不思議なことに、今日に限ってお客さんが続々訪れるではないか。
まるで、ドリアンの臭いに引き寄せられたかのようである。
皆さん、次々と完食し、魔法のように、ドリアンケーキは消えてしまった。
幸せって? ― 2008/02/07 20:33
おかる、今日は、テレビでやっていた「パエリア」に挑戦。
オリーブオイルににんにくをたっぷり炒め、シーフードミックスにトマト水煮、しめじ玉ねぎを加え、無水鍋で炊き上げた。
皿を目の前に、「これ何?」と、そうべえ。
「パエリアっつう料理だよ!」と、おかる。
そうべえ、一口食べると、やおらキムチを箸で取り、パエリアに混ぜ始めた。
「おまえさん、まずいとでもいいたいのけ?」と、おかる憮然!
「いや!まずいというほどではない・・」
そうべえ、「珍味。珍味・・」と言いながら、皿の中でキムチチャーハンに作り変える。〔我が家の男衆は、時々このように大変失礼な卓上調理をする)
茶の間にひきあげたそうべえに、おかるは声をかけた。
「おまえさん、良い知らせがあるんだよ」
「ほうほう」
「パエリア、5合も炊いたから、明日のお昼までたっぷりあるでよ」
「ほ~う!」
おかるには、目を細めて笑うそうべえの顔が、この上なく幸せそうに見えたのであった。
オリーブオイルににんにくをたっぷり炒め、シーフードミックスにトマト水煮、しめじ玉ねぎを加え、無水鍋で炊き上げた。
皿を目の前に、「これ何?」と、そうべえ。
「パエリアっつう料理だよ!」と、おかる。
そうべえ、一口食べると、やおらキムチを箸で取り、パエリアに混ぜ始めた。
「おまえさん、まずいとでもいいたいのけ?」と、おかる憮然!
「いや!まずいというほどではない・・」
そうべえ、「珍味。珍味・・」と言いながら、皿の中でキムチチャーハンに作り変える。〔我が家の男衆は、時々このように大変失礼な卓上調理をする)
茶の間にひきあげたそうべえに、おかるは声をかけた。
「おまえさん、良い知らせがあるんだよ」
「ほうほう」
「パエリア、5合も炊いたから、明日のお昼までたっぷりあるでよ」
「ほ~う!」
おかるには、目を細めて笑うそうべえの顔が、この上なく幸せそうに見えたのであった。
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