心眼2008/04/02 21:13

今夜のメニューは、末娘のリクエスト献立。

白菜の葉の間に、紅鮭を薄く切って挟み、スープで煮込んだもの。

鮭の旨みだしと塩味が、白菜の甘味をいっそう引き立ててくれる。

とろりと飴色に煮あがった白菜を、皿にもりつける。

とそこへ、神社のお祭りでほろ酔いかげんのじっちゃんが、台所に入ってきた。

食卓を見るなり「お~!これはこれは!」と大感激。

「じっちゃん、そんなに喜んでくれたのけ?」と、おかる、胸がじんとする。

うれしそうに白菜にかぶりついたじっちゃんだが、決まり悪そうに苦笑い。

「あれ!?白菜かや・・・。てっきりふかひれかと思った・・・・」

(おらの財布から、ふかひれは出てきません!)

でも、おかるの胸は、またじんとした。

「えがったな、じっちゃん。心眼のおかげで、幸せが味わえたべ?」