狩猟サバイバル2010/02/17 15:30




狩猟サバイバル:服部文祥著を読む。

最低限の米と調味料を持参し、あとの食料は、すべて自分が狩った獲物でまかなうという、サバイバル生活を敢行してきた著者のドキュメント。

獲物は鹿、カモシカ、イノシシ、岩魚からキノコ類まで、さまざま。

しとめた動物は、自分で解体も行い、食す。

「殺生」せずには生きていけないぎりぎりの所まで自分を追い詰めることで、自然と一体化していく自分自身の様子が、客観的な筆致でつづられている。

「体験を手放すと、それにともなう感情まで手放すことになる。「効率」と「快適」を追い求めることで、わたし達の根源的な体験を失ってきたのではないだろうか」との1節に、深く共感する。

*母方の叔父の訃報が入る。たった6才違いの叔父は、心が優しすぎた・・・。母や祖母の胸に抱かれていて欲しい。