てっこうまるはだれでしょう2010/02/07 20:13



イタリア在住の作家、佐藤まどかさんの、2冊目の著書。

”てっこうまる”は、いさましそう名前にもかかわらず、つるんとかぼそい多肉植物です。(真ん中にある小さな鉢植えがてっこうまるです)

わかおくさんのひっこしのときに、なんとゴミ捨て場に置き去りにされてしまいます。

せっかく優しい女の子が拾ってくれても、またまた行き場がなくなり、やっとおばあさんが拾ってくれます。

でも、そのおばあさんもいなくなり・・・!

子供たちも、てっこうまるはどうなっちゃうの!?と、思わずひきこまれることでしょう。

やさしい語り口ながら、ちょっとシュールな所もあって、大人もいっしょに楽しめそう。

個人的には、おばあさん達がもっていた、植物をお話ができる「みどりのゆび」が欲しいです!

まどかさんのHPでも、「牛太郎・・」を紹介していただきました。ありがとうございます!http://www.madoka-sato.com/madokasato-writing.htm

ゆるむ・・2010/02/07 20:25



厳しい寒さが続いたが、今日は日中からいくらか空気の冷たさもゆるんだ。

とはいえ、やはり午前中は、水道管の解凍作業が待っていた。

夜も、やっぱり気が抜けない。ヒーターをつけて加温しておく。

「キンキン」という寒さからは解放され、子牛たちの表情も、昨日までよりはいくらか余裕があるようだ。


さんでー2010/02/08 20:40




巷で話題の3D映画、「アバター」を観てきた。

チケットを買うとき、パニックになって「アバター3Dで」の「3D」を「さんでー」でと言ってしまった。

すると、受付嬢は「はい、アバター3名さまですね」と返事をしてくれた・・・。

3Dは、スリーデイーと発音すべきなんですねえ。勉強させていただきました。

映画の中身は、アニメ銀河鉄道の夜のカンパネルラと、風の谷のナウシカと、もののけ姫と、ダンスウイズウルブスが合体したような感じ・・・。

3Dの処理で、脳も疲れました・・。ハア・・。

美しき害鳥2010/02/09 13:41



転作田では麦の芽が伸び、冬枯れの田んぼで、そこだけ緑色の絨毯になっている。

白鳥たちが群れ遊ぶ様は、美しい・・・・なんて、とんでもない!

麦の芽をついばんでしまい、大変な損害となっている。

白鳥にすれば、そこに餌があるから食べる。農家でなければ、自然がいっぱいの豊かな光景に映るだろう。

ただ、麦生産農家からすれば、ずばり、美しき害鳥なのです。



単純な脳、複雑な「私」2010/02/10 20:58



脳科学者、池谷祐二著「単純な脳、複雑な「私」」を読む。

はじめに、「手を見れば文系か理系かわかる」という項目で、自分の手をまじまじと見てみた。

薬指より人差し指が短い・・やっぱり、おら、理系だったんだ、と変な納得。(理系の人は薬指より人差し指が短いらしい)

脳の「ゆらぎ」から「創発」がうみだされ、神経細胞の単純な反応の中から複雑な秩序がうみ出される不思議。

脳で脳を考えることは、リカージョン(入れ子構造):前後に置いた鏡の中で、延々と自分が映し出されるようなものであるという不思議。

自分の意志よりも前に、体が動いている(反応している)不思議。

「正しいと思う」は「好きである」こと。直感は意外と正しい、人間は「無限』と「有限」を知る唯一の動物であるなど、経験的にうなずけるものもあった。

自分自身を本書に当てはめれば、忘れ物はするわずっこけまくるわで、なるほど、脳に相当の「ゆらぎ」があるようだ。

今日も、娘が言った「お母さん、サロンでカラーリングしたら?」が、「お母さん、サバのから揚げにしたら?」と聞こえてしまった。

これも、すべて「ゆらぎ」のせいである!(と、きっぱり)。

「ゆらぎ」は「創発」をもたらすという。

創作のネタが降臨するには、おかるのボケも必要条件ということで・・。



三角定義2010/02/11 20:13



映画「ゴールデンスランバー」が公開中。(まだ観てません・・)

原作は仙台在住の作家、伊坂幸太郎氏。

映画のロケも仙台市内でおこなわれ、ぐっと親近感がわく。

主演の堺雅人さんが、ロケ中に「定義山の油揚げ」がいたく気に入ったそうな。

そうべえによれば、親孝行の貧しい娘が、定義山のお寺におまいりしたところ、寺の屋根瓦が油揚げに変わったとか。(ホントか?>

さっそく、オーブントースターであぶって、味を検証してみる。

しゃくしゃくとした歯ごたえが、なかなか乙でした。

*今日は、月末締め切りの原稿に手を入れる。楽しく苦しい、推敲の時間。


白い世界2010/02/12 20:05




朝起きると、一面の雪。今日の最高気温も、2度と低かった。

農業関係の本を1冊半読み、昨日に引き続いてさらに原稿の推敲も重ねた。

原稿用紙数枚の短編だが、言葉を吟味する作業が楽しい。

夜、娘が雪のように白い「大根餅」を作ってくれた。

とろりと薄口醤油のあんがけで、上品な懐石をいただいた気分!

目と口で、白い冬を味わいました。