竹の子取り物語 ― 2010/05/09 16:35
道に転がる朽ちた竹に足をとられながら、そうべえじいさんが、唐鍬を背負って竹林の中を歩いておった。
広い山の中じゃて、おかるばあさんを呼ぶにも「ほう~い」と遠くに向かって声をはりあげねば、届かない。
おかるばあさんの役目は、取りごろの竹の子の近くに笹をさして、目印をつけることじゃ。
広い山の中じゃて、おかるばあさんを呼ぶにも「ほう~い」と遠くに向かって声をはりあげねば、届かない。
おかるばあさんの役目は、取りごろの竹の子の近くに笹をさして、目印をつけることじゃ。
そうべえじいさんは、竹の子の向きを読むと、鍬でまわりの土をよけ、「がつ!」と一振りで、掘り上げてしまう。
「たいしたもんだのう・・」と、おかるばあさんも、ほれぼれじゃ。
今日は、20本も取ったじゃろうか。
おかるばあさんは、ずしりと重い袋を引きずるようにして山を降り、きれいに洗って根元を切りそろえ、直売所に売りに行ったのじゃて。
山の中で、「はて、かぐや姫はどこにおるかいな?」と探してみたが、姫の代わりに、シャガの花がそれはたくさん咲きほこっておったんじゃと。(おしまい)
「たいしたもんだのう・・」と、おかるばあさんも、ほれぼれじゃ。
今日は、20本も取ったじゃろうか。
おかるばあさんは、ずしりと重い袋を引きずるようにして山を降り、きれいに洗って根元を切りそろえ、直売所に売りに行ったのじゃて。
山の中で、「はて、かぐや姫はどこにおるかいな?」と探してみたが、姫の代わりに、シャガの花がそれはたくさん咲きほこっておったんじゃと。(おしまい)
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