ひきだしの中の家2010/06/08 22:43



「ひきだしの中の家」朽木祥著を読む。

朽木さんの文章には不思議な力がある。

語らずにはいられないという、熱のような物が漂っている。

なつかしい記憶を揺さぶられるようで、切なくて、わくわくさせて・・・そして気がつけば、なんともいえない優しい気持ちに包まれてる。

350ページを越える長編なのに、すっと読めてしまった。

「花明り」とよばれる小さな人と、人間の女の子達の、世代を超えたふれあいを描いたファンタジー。

ドールハウス、お菓子作り、裁縫など、女のこなら胸をときめかせたものが、たくさんつまっている。