五分間の風景 ― 2010/06/15 14:06
ワールドカップの夜更かしの影響か・・眠くて、ぼ~っと窓の外を眺めていた。
すると、薄暗い竹林の中に、スポットライトをあてたように、光が丸くさしている。
そこを、鳩ほどの大きさの野鳥が2羽、ダンスでも踊るようにちょんちょんとジャンプしながら通り過ぎていった。(・・あいつらはかわいいなりをしているが、恐竜の末裔なんだよなあ)
またぼ~っと見ていると、アザミの花の蜜を求めてクロアゲハがやってきた。(・・・・うふふ、きれいだな)
スポットライトも消え、だれもいなくなって、またぼ~っとながめていたら、今日はずいぶん静かであることに気づいた。
風情を越えてうるさいほどだった、山鳩の声もしない。しんと静まり返っている。(・・・ほんに、無音だ)
竹林をよく見てみると、かすかに風が吹いている。さらによく見ると、空気の流れにはずいぶんむらがあることがわかる。(・・ふむふむ、これはなかなか面白い!)
手前の木の枝が、ふるふると細かく震えているのに対し、竹林の奥のカラムシは、うんうんと、大きく頭を振るようにゆれている。
もう、何もこないのかな~・・と思っていたら、おかるの視線に気づいたのか、風も動きを止めてしまった。(・・あら、もうかまってくれないのね!?)
しかたなく、やれやれと腰を上げ、仕事にもどった。
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