急転2010/10/26 22:55



猛暑が長かったせいか、体の中からその記憶がいまだ抜けない。
蔵王を覆い隠す雪雲は、突然に冬の気配を連れてきた。
冷たい強風に、町行く人も、寒そうに首をすくめながら、ジャケットを握りしめ、風が入らぬようにギュッと前を合わせている。
そんな中、子供だけは元気だ。
心配した大人が着せてやったであろうジャケットを腰に結び、Tシャツで帰宅の道を走っている。
山にも、紅葉を楽しむ間もなく、雪がおりた。