真夜中のカカシデイズ宮下恵茉さんの本2011/06/17 19:48


真夜中のカカシデイズ:宮下恵茉さんの本を読む。
「チョコレートと青い空」を提出した、3年前の後藤竜二先生の分科会でご一緒した。
宮下さんはすでに、次々と出版されていた実力作家。
分科会では、それぞれの作品にレポートがつくのだが、宮下さんのレポートは細部まで読み込んだ指摘が的確で、「まるで編集者のようだな~」と感心させられた。
編集者のような視点がないと、良い作品は生み出せないのだな・・と、その時つくづく感じた。
「真夜中のカカシデイズ」は、不登校になった主人公が、田んぼの中に立つマネキンカカシとであって(ホラーではないです!)、自分を取り戻していく作品だ。
カカシの関西弁が小気味よい。
現実の残酷さも、さらり後味良くと描いて、さすがのうまさ。読ませます。
あとがきにあったように、後藤先生も、喜んでいることでしょう!