食について2011/09/19 15:09

昨日の会は、自分の感じていたことを言葉にするきかっけだったと思います。
やはり、いろいろな人の考えを聞くことは、とても大事だと思いました。
今回の原発事故によって、食の安全性が脅かされています。
改めて、食の問題が表に出てきたようにも思います。
3.11で、直感的に、これまでとは違う価値観が求められていると感じた人は多かったはず。
エネルギー問題や、生き方も含めて、価値観の転換点なのかもしれません。
「農家を支える」「福島の農業を再生させる」・・本当にありがたいと思います。
でも、ちょっとだけ違うんです。
「きみ作る人」ぼく食べる人」のCMが問題になった時代がありましたが、いまはその体制が当たり前になりました。
消費者は「買ってあげる」立場であり、「たくさんの選択肢の中から自分の判断と責任において賢く選び取って消費する」立場です。
もちろん、私自身も消費者です。
この消費社会の中で、自分たちの命を支えてもらっている・・という「いただきます」という感覚は希薄になってしまったのかなと感じることがあるのです。
かつては都会暮らしの人も、田舎に実家がある人もいて、農業の現場を知る機会は残っていました。
でも今は、数世代にわたって都会暮らしで、食の現場を知らない人も増えています。
「お客様は神様」であり、「消費者のニーズにこたえることは生産者の役割」であることは承知しています。
でも、本当にそれが行き過ぎたら、消費者は貴族になってしまいます。(自戒も込めて)
生産者と消費者は、互いを支え合うイーブンな立場でありたいものです。
互いを理解するために、言葉は必要です。
そして、言葉を理解するには、現場を知る実体験が必要なんだと思います。
今は金にあかせて輸入作物もどんどん食べることができるし、減反などもしているので、食糧なんか余ってるじゃないの、、、と危機感は薄いと思いますが、将来的に、札束を食って生きることはできないと思います。
放射能問題だけでなく、実は今、食のがけっぷちに立っていることを、生産者と消費者が共有していく必要を感じています。
教育とマスコミの果たす役割も、大きいと思います。