なめとこ山の熊2011/11/29 22:21

ここ数日、車の中で、宮沢賢治作品朗読CDを聴いています。
今日聞いたのは、「なめとこ山の熊」と「オツベルと象」。
朗読は、まんが日本昔話のナレーター、懐かしの常田さんです。
さすがの語りに、ついひきこまれてしまいます。
心に留まったところ・・
「日本では狐けんというものがあって狐は猟師に負け猟師は旦那に負けると決まっている。ここでは熊は小十郎にやられ小十郎が旦那にやられる。旦那は町のみんなの中にいるからなかなか熊に食われない。けれどもこんないやなずるいやつらは世界がだんだん進歩すると一人で消えてなくなっていく」
はてさて、今の世も、「狐けん」があふれているような気がします。
一見進歩したように見えて、実は今の世も、ち~とも進歩していないのかもしれません。