同級生2011/12/19 09:07

大学の同級生から葉書が来ました。
福島の沿岸部で、津波と原発被害により、家屋も田畑もすべてを失った彼ですが、最近になって仮設住宅に入居したという知らせでした。
こちらからも、元気のしるしに、仙台牛を送りました。
「ついたよ~」という電話口の彼の声は、いつものように快活です。
「放射能検査ではNDだったから、安心して・・」と言いながらも、思わず言葉にためらいを含んでしまいました。
すると、「何言ってんだよ。胸を張ってさし出せよ!」と、一括されてしまいました。
彼は、東電とも粘り強く闘っている様子を聞かせてくれました。
「おれ、S町に土地を借りて、農業を再開するから!」と、力強い声は続きます。
彼の百姓魂に揺るぎはありません。
S町は、角田から車で40分。ぐっと近くなります。
ぜひ、会いに行きたいと思います。

milestone2011/12/19 10:05

原発事故の収束宣言なるものが出ました。
でも、なんとなくあやしいな~・・と感じている人も多いはず。
アメリカのヤツコさんが「今回の状態は一里塚」という言い方をしていました。
日本では、ステップ1、ステップ2という表現を取っています。
ステップという言葉は、軽く感じます。
「一里塚:milestone]は、これからの長い道のりをイメージした中で出てきた言葉のような気がします。
廃炉まで40年・・・そのころは、この世にいませんよ。
しかも、いつ再び暴れ出すのかわからない魔物のそばで暮らすということです。
千里の道なのですね。

現場の感覚2011/12/19 22:21

汚染された稲わらは、相変わらず行先も決まらずに、各農家に保管されたままです。
県からは、防護服を着用のもとラップをし、安全な稲わらと混ざらないように保管しておくようにご指導いただきましたので、そのように実施いたしました。(うえ、防護服着るの忘れちゃいました・・・!(゜o゜))
それにしても・・・、農家に丸投げのままで、対応の詰めが甘くないですか?
汚染された稲わらは、取扱に注意を要するものですから、保管の仕方にしても、もっと現場に足を運んで細かくチェックをし、行政でも責任の一端を担ってしかるべきではないでしょうか。
先日もそうべえが、稲わらの問題で早急に対策を打ち出すように、行政の皆さんに自宅までおいでいただき、申し入れをしました。
市から2名、県から4名。合計6名の皆さんがずらりと並ばれて、結局「市でも県でも困っています・・。持ち帰って検討します」との結論。
6名がそろったところで、議論があったわけでもありません。
たくさん並んだお茶茶碗を片付けながら、これは、共通理解を深めるための研修会だったのかなあ・・と思ってしまいました。
なんのために、6名もの皆様が集まってくださったのでしょう。
これに似た違和感は、たびたび経験しています。
こんなにのんびりしてて、いいんですか?
現場は、毎日が生きるか死ぬかの闘いです。
後手後手の対応は許されないという危機感において、現場との感覚の落差を感じます。
霞ヶ関の官僚の方々も、今回の危機に際してなんとかしようという高い志を持っていると聞いています。
それを発揮できないようなシステムにも、大いに問題があるのかもしれませんが・・。
ただ、こんなときこそ、行政の皆様には、現場にもっと足を運び、感覚を研ぎ澄まして、対応を詰めていってほしいと願っています。