座敷牛2012/04/01 20:26

お友達のしげやんの所に、座敷牛を見に行きました。
普通なら、新生児の子牛は30~40キロぐらいはあります。
ところが20日ほど前、しげやんのところで産まれた子牛は、わずか12キロの超未熟。
まだ春遠い寒さの中、牛舎に置いておくことはできない・・ということで、家の中で牛を飼うことになったそうです。
見に行って、南部曲がり屋も負けそうな状況に、びっくり。
家族が集まる茶の間の、テレビのすぐ横に、手づくりの子牛の部屋がおいてありました。
しげやんは夜も牛の様子に目を配るために、同じ部屋で寝ているということです。
「ゆうこ」と名付けられた子牛は、体重も倍近く増え、しげやんにミルクをもらって、すくすくと育っています。
しげやんのところでは、メスはAKB,オスは嵐の名前を付けていくそうです。
牛飼いは、産まれた命を、とことん大事にします。
人を生かしてくれる、尊い命なのですから。

児童文芸家協会新人賞2012/04/02 18:33

「チョコレートと青い空」(そうえん社)が、第41回日本児童文芸家協会新人賞を受賞しました。
午後になって、児童文芸4.5月号が届き、選考経過を読むことができました。
講評の中で、「選考は、受賞作を絞り込む真摯な場であると同時に、作品の魅力を語り合う楽しいものとなった」とあり、それがとてもうれしく感じました。
選考委員の先生方に、心から感謝申し上げます。
まだ3冊の本しか出ていませんが、出来上がった本を読み返すとき、不思議な感覚を持つことがあります。
恥ずかしながら、自分が書いたという実感が薄れて、「すごいなあ~、だれが書いたのかな」と、思ってしまうのです。
「チョコレートと青い空」は、季節風の物語分科会から生まれました。
その場に集った、同人の仲間から、素晴らしいヒントをもらいました。
そして、編集のKさんとのアドバイスに触発されながら、物語が出来上がっていきました。
亡き後藤竜二さんからは、物語の進捗状況を報告するメールに対し、「メダワセ!」という件名のついた返信で、励ましていただきました。
小泉るみ子さんの挿絵は、物語に力と輝きを与えてくれました。
日本児童文芸家協会新人賞は、こうした、たくさんの方たちに支えられた「チョコレートと青い空」という「作品」に頂いたものだと、実感しています。
新人に応援してくださる児童文芸家協会の先生方、切磋琢磨しあう季節風同人の皆さん、あたたかい青おに童話の会同人の皆さん、書評を書いてくださった皆様、ブログで本の感想をアップしてくださったみなさん、本当にありがとうございます。(白石高校の皆さんも、ありがとうございます)
気の回らないぼ~っとした人間です。
お礼の言葉が行き届かない失礼、どうか、お許しください。
それから最後に・・・・、「父ちゃん」のモデルであるそうべえにも一言・・・「ありがとう!」

春の嵐2012/04/04 08:08

山がゴーゴーと唸りを上げ、窓ガラスの隙間からは空気を切り裂く音がします。
すさまじい風です。
朝早く、近所から苦情の電話が・・・!
我が家の竹が吹き折れて、道路を塞いでしまいました。
鉈で切って、片付けてと・・・。汗をかく、一仕事。
ビニールハウスを見にいくと、1棟がボロボロに…。
21日の種まきに向けて、また仕事が増えました~。がっくり・・。
風で飛ばされた苗箱を拾いながら、牛舎に行くと、今度は牛が1頭ひっくり返って身動きが取れずにいました。
「お前さん、はやくもどってきてけろ!」
と、山の牛舎に向かっていたそうべえにSOS。
牛の角にロープを巻き、二人で必死にロープを引っ張りました。
牛のほうも命がかかっています。起き上がりたい!と、それは必死です。
何とか無事、体を起こすことができ、ほっとしました。
自然の猛威に、生き物と一緒の生活・・農業の現場は、リスクとの闘いの連続です。
牛さんとの綱引きでかなり疲れたので、コーヒーを飲んで、またぐぁんばりま~す!

福島民報2012/04/05 17:00

朝、福島の友人や実家の近所の方からメールが届きました。
福島民報が、児童文芸新人賞について記事を紹介してくれたのです。友人が新聞を送ってくれるのを楽しみに待とうと思ったら、出版社のkさんがweb版をを紹介してくれました。
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9958782&newsMode=articlek
出身地の福島でこんな風に喜んでもらえて、本当にうれしいです。

嵐の爪痕2012/04/06 20:06

爆弾低気圧は、東北に爪痕を残していきました。
我が家のすぐそばの木も、この通り。
トタンをはがされた家も数か所。
市内の農家は、ビニールハウスがズタズタで、悲鳴を上げています。
野菜の苗を植える、大事な時期でした。
この後の野菜の生育に、影響が出るかもしれません。
農協へのビニール注文が殺到し、資材の調達も遅れそうです。
泣き言を言っても、自然のタイムスケジュールは待ってくれません。
「選択の自由」という優雅なものは、農民にはないのです。
今やらなければならないことをやっていく・・・、それだけです。
今日は、そうべえが種もみを水につけました。
いよいよ、米作りのスタートです。

小さな幸せ2012/04/08 08:49

昨日は、直売所の園芸教室に行きました。
プロの指導の下、寄せ植えを作りました。
今までやみくもに植え込んでいたのと違って、やっぱりきれいです!
ルンルンと弾む気持ちで「小さな幸せ」を、家に持ち帰りました。
寄せ植えをかざった母屋は、ようやく工事が済みました。
水浸しになってしまった、じっちゃんの書類を片付けていましたら、茶封筒が一つ目に留まりました。
中を見て、ハッとしました。
今まで雑誌に掲載されたエッセイや童話のコピーが、掲載された日付や出展も丁寧に鉛筆で書き込まれて、たくさん入っていました。
じっちゃんが「おらいのおかるが書いたんだど。読んでみろや」と、方々に配っていた話を、ちらっと耳にしたことがありました。
おかるの書いた文を、こんな風に喜んでくれていたんですね。ありがとうございます。
でも、掃除はできないし、料理はまずいし、・・不出来な嫁に我慢我慢だったじっちゃん、はたして幸せだったかのかなあ・・と胸も痛みます。
ふと、娘さんを嫁がせた友人の言葉が、頭に浮かびました。
「おむこさんが運んできてくれる幸せもあるのよ」
じっちゃん、おかるは、少しは幸せを運べたでしょうか?
私たちの娘たちや息子も、ささやかでも・・・、幸せを運ぶ人になってくれたらいいな・・そう思います。

ポップ教室2012/04/09 20:36

直売所で、ポップ作りの勉強会がありました。
デザイナーの方の指導の下、ポップ文字を練習して行きます。
商品を通して何を伝えたいのか、お客様の身になって考えるとはどういうことなのか・・・何事も、基本は同じようです。
初めてポップを書いた、農家の女衆たちは、互いの見事な出来栄えに、大喜びでした~!
隠れた才能が、ぐんぐん発掘されています。
表現する喜びもあるし、みんなで競いあう楽しみもあります。
明日からさらに、直売所が華やかになることでしょう。