世間師2012/05/01 20:53

雑誌を読んでいたら、民俗学者:宮本常一の伝記が載っていました。
読んでいて、宮本が生涯の師とした、渋沢敬三の言葉が印象に残りました。
「履物ひとつとってもさまざまな種類がある。それにも一つ一つ理由があり、使う人はどういう人か、使う地域はどこなのか、使わない地域では何をはいているのか、様々な角度から考察できる」というのです。
「なるほど、こういうことか!」と、昨日読んだ本、「ほしいも学校」が頭に浮かびました。
様々な角度で考察することは、とても面白いことです。
さらに、宮本の伝記の中で、素敵な言葉も発見しました。
今のように情報がなかった時代は、旅をして見聞きしたことを村人に伝えてくれた「世間師(せけんし)」という人間がいたそうです。
今日ははるばる和歌山から、息子が帰省しました。
関西の事情や、珍しい話をたくさん聞かせてくれます。
世間師の話を聞く、村人のような気持ちになりました。
宮本常一のお父さんは、「人の見残したものを見るようにしろ」と教えました。
おかるの目は節穴ですが、節穴も少しずつ広げていけば、いつかは大きな世界を見ることができるかもしれません。

大雨2012/05/03 16:35

大変な雨になりました。
じっちゃんの帰宅が、こんな雨降りでかわいそうでしたが、千客万来に大笑いで、楽しい時間を過ごしています。

再会2012/05/05 21:15

昨日は、○アサ君が我が家を訪ねてくれて、8年ぶりに再会しました。
○アサ君は、学生時代の夏休みに、我が家にホームステイをし、その後青年海外協力隊員として、ガーナへ行きました。
「チョコレートと青い空」に出てくる、「アサ○」さんのモデルです。
ガーナでの生活を、ブログで私に教えてくれました。
「アサ○」さんという名前には、○アサ君への思いも込めてあります。
すっかり逞しくなった○アサ君から、ガーナでの体験から教育の事まで興味深い話をたくさん聞かせてもらいました。
我が家で研修した当時、○アサ君は農学部の院生でしたが、今回、改めて研究内容を教えてもらってびっくり。
なんと害虫が専門で、カメムシの事も詳しいのでした。
カメムシは、ひどい悪臭を放つので、取扱いに注意を要しますが、ちょっと触れると、ぽとりと下に落ちる性質があります。
「簡単ですよ。ペットボトルをカメムシの下に当てるだけ!」というナイスな情報を教えてくれました。
さっそく実践に移すと、ばっちり!
カメムシに苦しんでいたこの年月はなんだったのか・・。
我が家を救ってくれて、ありがとう、○アサ君!

鳥の海2012/05/05 21:39

根城に帰るという息子を、仙台空港に送りました。
仙台空港から閖上浜が近いので、震災以来初めて宮城に来た叔父さんご夫婦を、車で案内しました。
閖上から亘理に向かい、鳥の海まで行きました。
焼却施設が稼働するようになったおかげか、瓦礫も少し、減っているように感じました。(すこし減った・・といっても、比較の先にある瓦礫の量が膨大なので、うまく表現できません・・)
壊れた家も、ずいぶん取り壊しが進んだように思います。(だから、がらんとした風景が増えました・・)
鳥の海では、ぼこぼこに壊れた岸壁で、釣りをしている人もいました。(波が砕ける音が、耳にヒリヒリしました・・)
そのすぐそばには、津波の破壊の跡が刻まれた電信柱が、ひしゃげたまま砂浜に横たわっています。
日常と非日常、過去と現在の時空間が混在する、不思議な光景です。
皮膚の上で、強い日差しと冷たい海風の両方を受け止めていると、ふっと気持ちが遠くなりそうでした。

GWの終わり2012/05/07 17:32

そうべえが、ぽつり。
「3人になちゃったな」
息子もじっちゃんも来客のお客様も、職場へ施設へとそれぞれに戻り、家の中はさすがに静かになってしまいました。
感傷気味のそうべえをよそに、おかるは、夕ご飯を食べると、もう夢うつつ。
そのまま、ひたすら眠りました。
GWの終わりです。

かもさん、来てね2012/05/07 17:40

2,3日前からカモの夫婦が、我が家の養鯉池に姿を見せていました。
どうやら、ここに巣を作ろうか、思案中のようです。
ショウブの中に姿を隠せるのですが、猫、カラス、キツネ、蛇と、強敵多し。
ついでに、野次馬根性の人間(おかる)が、カメラを片手にうろうろしています。
でも、かもがそばで子育てしてくれたら、楽しいな。
かもさん、来てね!
お待ちしております。

世界の国から2012/05/08 19:41

国際交流についてお話をするための、資料を作りました。
我が家に迎えたゲストの出身国を、世界地図上に描いてみました。
懐かしい写真も、USBに集めてみると、ゲストさんとのたくさんのエピソードが次々と思い出されます。
こんな田舎でも国際交流ができるんだなあ・・と、改めてびっくりしました。