クマに森を返そうよ2013/03/21 09:23

沢田俊子先生の新刊:「クマに森を返そうよ」。
我が家の地域にも、熊注意の広報が回ってくるようになりました。
本書で、日本熊森協会のことも初めて知りました。
丁寧な取材で描かれた本書を読むと、自分の中にも「熊=きけん!」のイメージが刷り込まれていたことに気づきます。
熊と心を通わせた男性の物語など、しみじみと感動するエピソードも紹介されています。
本書でも指摘されていますが、熊の問題は、生態系の問題でもあります。
山の木の皮を剥いで枯れさせ、淘汰する間伐方法:「皮むき間伐」も、林業の現場では取り入れられています。
私自身も、生活圏の中で、猪やキツネやハクビシンや狸や・・もろもろの自然動物に遭遇する生活です。
人と野生の利害が鋭く対立する場面もある中で、互いの距離をどうバランスをとって共存していくのか、本書をきっかけに考えていくことができると思います。