ガラスの壁のむこうがわ2016/03/08 09:18

せいのあつこさんのデビュー作「ガラスの壁のむこうがわ:国土社」
主人公の由香は、友だちとうまく心を通い合わせることができません。
周囲の言葉に心がさざ波を立てるたびに、ガラスの豆がとカツンとあたって転がるような感覚になります。
由香と周囲には、透明なのに手を伸ばすことができない、「ガラスの壁」があるのです。
心の動きが細かく丁寧に描かれていて、由香に心を重ねて、最後まで一気に読まされました。
とても感性豊かな本です。
私も、自分の子どものころを、呼び覚まされました。
由香はやがて、ガラスの壁のむこう側へと歩みを進めていきます。
表紙の絵も素敵で、手に取りたくなりますね!
せいのさん、素敵なデビュー作、おめでとうございます!

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