めざせ スペシャルオリンピックス世界大会! がんばれ自閉症の類くん2016/05/03 08:57

沢田俊子先生の「めざせ  スペシャルオリンピックス世界大会! がんばれ自閉症の類くん:文研出版」
類君は、幼稚園へ入ろうというころに、自閉症であることがわかりましたが、理解ある「子どもライブラリー」に、自分の居場所を見つけることができました。
お母さんをはじめ家族は、類君を養護学校ではなく、地元の小学校へ入学させたいと願い、教育委員会との粘り強い交渉を続けます。
類君はやがて、心を許せる友達に出会うことができました。
友達の力を得て、野球クラブにも参加し、小学校を卒業することもできました。
ところが中学校では、いじめのために、命の危機が迫ってしまいます。
そんな類君を、必死で守りぬくお母さんの姿にも圧倒されます。
類君は、先生や友達の応援を受け、農業高校に入学することができました。
馬と出会い、高校卒業後は、牧場で働くようになっていきます。
(馬には、ホースセラピーといって、人の心をいやす力があるそうですね。)
そして、ついに、馬術大会で優秀な成績を収めるまでに成長していくのです。
おかあさん、家族、類君、支援者、そして友達の力が結び合っていく過程に、つよく心が動かされます。
多くの方に読んでいただきたい1冊です。
*本書の売り上げの一部は、「きっとウマくいく輪」(障がい者乗馬民間団体)の支援に使われるそうです。