くじらじゃくし2017/04/27 13:09

安田夏菜さんの「くじらじゃくし:中西らつ子 絵:講談社」
むか~しむかし、大阪の米問屋さんのイトはん(お嬢さん)をめぐっておきた、おかしな騒動のものがたり。
あまやかされて、ついでに、ものすごい力もちに育ったイトはん。ある日、「だれも飼っていないペットがほしい」と言いだしました。
願いをかなえなければ、イトはんの怪力で吹っ飛ばされてしまいます。ペット探しを押し付けられたのが、丁稚の定吉。
途方に暮れる定吉が、池のほとりで出会ったのが、オタマジャクシでした。
なんとこのオタマジャクシ、「自分はクジラの子だ」といいだして・・・。
作者の安田さん自身が、落語の師匠に弟子入りして高座に上がられるほどですから、本書を読んでいると、目の前で落語を聞いているような気持にってきます!
テンポの良い掛け合いに引き込まれ、笑いながらも、ハラハラして、最後は・・。(これはもう、読んでのお楽しみ!)
*とても面白かったです。もっと、夏菜さんの書く落語の本を読みたくなりました~。