ストロベリーライフ2017/06/21 19:11

夜寝る前に、少しずつ読んでいた「ストロベリーライフ」。
田舎に背を向け、広告業界で生きてきた農家の長男坊が、あることをきっかけにイチゴ農家の世界に巻き込まれていきます。
さすが直木賞作家の荻原さん。専門的な農業のことも、読みやすく、コミカルな娯楽小説に仕上げていて、文学的な技術がただただうらやましい~。
思わず吹き出してしまったのは・・・
p108「自然と共存する未来へ」口で言うだけなら簡単だ。
「地球に優しく」だの「食の安全を守れ」だのと、かけ声ばかりあげているうちにも、作物が消えていく。かけ声と理屈だけで、誰も土にまみれようとしないからだ。・・・
取材の時に、農家からこんこんと聞かされたのでは!?と情景が頭に浮かんでしまいました。
そうべえも私も、同じことを感じているからです。
本書は、高校の課題図書になっているとか。
どんな感想文が出てくるのでしょう・・そちらが、興味津々です。まさか、イチゴが食べたくなりました・・だけじゃないよね!?