スマイルムーンの夜に2018/07/01 10:50

宮下恵茉さんのYA小説「スマイルムーンの夜に」:ポプラ社。
中学3年生のころは、親への反発、甘え、進路の不安、手に負えない衝動といったものが渦巻く時期。
みんなと群れる生活とは一線を画したところで、中学生活を送る、麻帆、沙羅、翔太の3人。
休み時間のたび、学校中のトイレを移動しながら、スマホ片手に、トイレの中ですごす麻帆。
ピアスを開けたり髪を染めたりして、周囲から完全にういている沙羅。
得意なはずのテニスに心から打ち込むことができない翔太。
小さいころから一緒に通い続けたテニスクラブが、そんな三人をつないでいます。
いつまでも続くかに見えた三人の関係もいつしか変わり始め、もがきながらも、それぞれの居場所を見つけるために動き出すのです。(それこそが、若さの持つ力だよね!)
最後に、スマイルムーンを見る光景が実に美しかったです。
スマイルムーンとは、三日月の上に木星と金星が並んで、ちょうど、にっこりと笑ったような形に見えるそうですね。
三人は、数年後のスマイルムーンをどんな風に見上げるのかな…。
実は、この物語は麻帆、沙羅、翔太だけの物語ではなく、この三人に、いい子を演じ続けているのぞみが、予想外の形で絡んでくるところも、非常に面白かったです。(幼い頃に待ち続けたヒーローのお話しにじ~ん)
中学生たちは、それぞれの登場人物に自分を重ねて読むのでしょうね!

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