3月の空を見上げて2019/02/07 20:38

漆原智良先生の自伝「三月の空を見上げて: 戦災孤児から児童文学作家へ :第三文明社」
漆原先生の85年の人生の物語です。
漆原先生には、山形県の青おに童話の会で、長くご指導いただいております。
漆原先生は、東京大空襲で戦争孤児となり、働きながら勉強を続け、やがて八丈小島で教員の道を歩み始めます。
その時の体験を描いた文章がNHKでドラマ化。
国語教育に深く携わりながら、大学講師、作家へ進まれます。
辛かった疎開や乳との別れ、そして、孤児となって身を立てるまでの経緯、勉強への情熱を持つ仲間との出会いや、八丈小島での生活の様子にも、引き込まれました。
戦争体験をもとにした、「東京の赤い雪」「ぼくと戦争の物語」「火のカッパ」、八丈小島に思いを寄せて「クロシオ児島のヤギをすくえ」「風になったヤギ」、東日本大震災の被災地を励ますために「つらかんべえ」「天国にとどけ!ホームラン」などの児童書を精力的に出版。
平和への強い願い、邂逅という言葉を大事にされる理由、
3東京大空襲の3.10から東日本大震災の3.11へ寄せる想い、読み聞かせや本を読むことの大切さ、児童文学として伝える意義などが、ひしひしと伝わってきました。