梅の香り2020/03/17 16:50

至るところ、梅が満開です。(角田は梅干しの生産が盛んです)
外に出ると、とたんに、梅の香りに包まれ、なんとも幸せな気持ちになります♥
時々、牛のタ○ヒの香りもするけどね(笑)

土方歳三2020/03/17 17:45

越水利江子先生の「ストーリーで楽しむ伝記3 土方歳三:岩崎書店」
新選組、鬼の副長と呼ばれた土方歳三の、出生時から亡くなるまでの、波乱の人生が、力強いタッチで生き生きと描かれています。
武士としての誇りと高い理想像、困難な局面を乗り越えるために下さざるを得なかった冷徹な仕置き、その一面、情に厚かった人柄は、多くの人の心をとらえて離さなかったことに、胸を打たれます。
歳三は武芸にひいでていただけでなく、心情を託した短歌も残していたことを、本書で初めて知りました。
また、幼いころのことも、初めて知りました!
新選組だけでなく、歳三は会津戦争にも加わり、北海道へと渡り、五稜郭で戦死します。
会津は母の故郷なので、伯父たちから、戊辰戦争のころの話をよく聞かせられました。
ですので、会津藩士たちと共に戦った、歳三を思い浮かべてしまいます。
剣よりも、最新式の兵器が物を言うようになった時代。
洋装に断髪とした歳三の、時代を読む確かな才覚と覚悟も知ることができました。読み応えありの一冊です!

丸山ゆきさん2020/03/17 17:51

丸山ゆきさんが挿絵を手掛けられたシリーズ:ばんひろこさん作:新日本出版社。
「すみれちゃん、おはよう!」は、みさきとこうすけが、団地に引っ越してきたところから物語は始まります。
友だちもまだいない時期、ふたりがであったのは、割れ目に咲いた菫の花。
素敵な友だち、ゆらちゃんが現れます!
「チョ・コ。レ。イ。ト!」では、ゆらちゃんと、みさき、こうすけが三人でじゃんけんゲームをしていると、見守るおじいさんとおばあさんがいます。
足腰が弱った、おじいさんたちは、階段を上るのも一苦労。そんな時、力をくれる言葉が、「チョコレイト」や「パイナップル」です。
「まほうのハンカチ」は、こうすけの大事な、ゾウさんのハンカチ。
だいすきなゴミ収集車に、ハンカチをふったとたん、こうすけの手をはなれて・・!
さいごには、ほっこりする出来事が待っていました。
心温まる物語は、一日のスタートでもある朝読書に、ぴったり。
丸山ゆきさんの絵も、作品の世界にぴったりです

伊達政宗2020/03/18 09:17


伊達政宗を愛する、佐々木ひとみさんの「ストーリーで楽しむ伝記2 伊達政宗:岩崎書店」
群雄割拠の東北で生まれ、人生の師:虎哉禅師や、片腕となる伊達成実、片倉小十郎との出会いが、目の前にたちあがるように描かれています。
合戦のシーンや、秀吉、家康と知略で渡り合うシーンは、歴史物を読む際の醍醐味ですが、特に印象に残ったのは、政宗が仙台の町をどんな思いで造り上げていったかが詳しく書かれていることです。
政宗の思いの上に、今の仙台や宮城の暮らしがあるんですね。
先人から川のように流れる思いを知ることは、とても大事なことのような気がします。
本書を読んだ後には、仙台の街並み、愛宕神社や瑞宝殿を見る目も、変わりそうです。
個人的には、東北各地の地名がふんだんに出てくるので、わくわくでした。さらに、角田の名前や、片倉小十郎の後添えとなった真田幸村の娘、阿梅のエピソードもあり、大喜びでした♡
伊達藩の諜報集団:黒巾組も出てきましたね!(丸森の耕野に住んでいたと聞いています)

佐々木ひとみ版「伊達政宗」が、多くの人心に刻まれ、本としてしっかり後世に残る。ー素晴らしいお仕事だと思います。

きみが、この本、読んだなら2020/03/18 10:52

「きみが、この本、読んだなら とまどう放課後編 :さえら書房」
森川成美さん、高田由起子さん、松本聰子さん、工藤純子さんによる、アンソロジーです。
森川さんの作品「赤いコードローン.シムーン」は、飛行機が大好きな翔が主人公。
同級生のすみれが、大好きなコードローン.シムーンというタイプの飛行機の写真を持っていたことをきっかけに、「星の王子様」という本に出会います。
サン.テグジュベリのことを調べるうちに、「星の王子様」の物語世界を深く味わっていきます。(初めて知ることがたくさん!読後、テグジュベリが身近に感じられました)
四編の物語が、本の世界へ誘ってくれます。たとえ、スマホの時代でも、本を読む喜びを、子どもたちにたっぷり味わってほしいですね!

焼けあとのおにぎり2020/03/19 10:54

漆原智良先生の「焼けあとのおにぎり:国土社」
太平洋戦争末期、小学6年のキヨシは、福島に疎開していました。
家族との再会を心待していたキヨシのもとに、東京大空襲の知らせが入ります。
家族を探しにいくというキヨシに、おばあちゃんは、苦労して米を手に入れ、5つのおにぎりを持たせてくれました。
キヨシは、焼け跡で家族を失った現実に打ちのめされます。
大切な5つのおにぎりが、すべてキヨシの口にはいることはありませんでした。
その理由から、戦争の悲しみが切々と伝わってきます。
最後の残ったおにぎりを、一緒に食べようと決めたのは……。
漆原先生の自伝的絵本。
戦争のもたらすものは、苦しみと悲しみ。
そこからなんとか、立ち上がろうとする人の姿。
5つのおにぎりを通して、しみじみと心にしみました。

山の中2020/03/20 11:00

強風が吹き荒れる中墓参へ。 杉の木が大きく揺れています。 時々、枯れ枝が上からバラバラと降ってきたり、木どうしがぶつかった拍子に枝がバキッとおれる音がしたりして、びくっとします。 枯れ葉をしゃくしゃくと踏みながら歩きつつ、自分はなんと小さい存在かとしみじみ。