建具職人の千太郎2010/07/14 18:01



建具職人の千太郎(.岩崎京子著)を読む。

時は江戸時代、建具屋に、わずか8才で奉公に出た千太郎と姉を主軸にした、人情物語。

建具の細工や木の使い方など、専門用語もたくさん出てくるのだが、とても読みやすい。

どれだけ取材を重ねられたのだろう。

不器用な人間が、まじめに生きることの美しさが、まっすぐに伝わってくる。

著者の岩崎先生は、まもなく米寿を迎えられるという。

著者の人間の深みが、そのままにじみ出ているような気がする、作品だった。