三角2007/06/10 21:22

笹ちまきをどっさり作った。

そうべえの地域には、笹ちまきを食べる風習がない。

そのため、この時期になると、実家にわざわざ帰って笹とイグサを調達する。

笹を三角に折ってもち米を入れ、上からもう一枚の笹でふたをして、イグサで縛っていく。

これを大鍋の湯で1時間煮る。湯気とともに立ち上る、笹とイグサの良い香り。

全部で40個作った。

笹の抗菌作用もあって、この梅雨時期に、常温で置いても4~5日平気である。昔の知恵の素晴らしいことよ。

おかるの小さい頃は、台所でおっかさんとばあちゃんが二人で笹ちまきをこさえていた。小学校のころは、弁当代わりに、笹ちまきとビニールに入った黄な粉を持たされた。

おかるも、自分の子供たちに、弁当代わりに笹ちまきと黄な粉を持たせた。

次代に伝えたい、食文化。笹ちまきは、子供たちにとって、母親文化のルーツでもある。

この笹ちまき、おかるのおっかさんの実家では、「三角」と呼ぶ。

ピーチ・ジュレ2007/06/09 20:42

「あ~、忙しい、忙しい!」

朝から、おかるは軽い頭痛気味。

ここのところ、嵐の日々が続き頭の中は、いっぱいいっぱい。

今日も交通安全母の会の研修で、山形へ出発するため、集合場所の公民館へ駆け込む。

「・・・・・・・・」

公民館には、誰もいない。

あわてて家にもどると、山形研修は来週であった・・。

昨日からの密かな落ち込みに、どよ~んと拍車がかかる。だが・・

「おや、あんた、床屋に行ってきたのかい?」

男ぶりのあがったそうべえに、おかるの心も回復の兆し。

実家からもらった、100%国産桃ジュースで、ゼリーを作る。

巷では、ゼリーを「ジュレ」と、おフランス風に呼ぶのがはやっているらしい。

クリームと桃缶でおしゃれした桃ゼリー、「ピーチ・ジュレ」と呼んでみよう。

おかるはたちまち、おフランスの「ドジョーヌ、オカルレアン公爵夫人」気分に浸ったのであった。

デビルス。ケーキ2007/02/18 19:58

試験勉強モードの子供たちのために、ケーキを焼いた。

*バター100gをクリーム状に練り、砂糖200gを加えてすり合わせる。

*卵2個を加え、マヨネーズ状にもったりするまで攪拌。

*ふるった小麦粉180gとベーキングパウダー小さじ1杯を加え、サックリ混ぜる。

*水1カップに、ココア40gを溶かし、ケーキ生地に、加え、よく混ぜる。

*180度のオーブンで50分焼き、仕上げにココアを振る。

しっとりして、ココアの香りが豊かな、濃厚なケーキである。

その名を、デビルスケーキ。

何切れでもいただきたくなる、まさに「悪魔のケーキ」である。

雪荒れ2007/02/15 21:15

久しぶりに、風雪となった。

暖冬に鈍った体に、冷たい風がちりちりとしみる。

外に出ると、たちまち頭が雪に覆われる。

そんなときは、あったかい汁物に限る。

大鍋に、大根、ニンジン、ささがきごぼう、まいたけ、糸コン、長ネギ、鶏肉(骨付き物ならなお結構!)を投入。

味の決め手は、比内鳥スープもしくは、きりたんぽ鍋のスープ。

ここに、きりたんぽ代わりに、摺った大和芋を、団子状にちぎって煮込む。

鳥の旨味味とまいたけ、ごぼうの香りがとけこんだスープの中で、白いもちもちの大和芋団子が、とぷんと浮かんでいる。

外は雪荒れ。家の中は、温かいスープ。

少しだけ、「忘れかけていた冬」を取り戻した。

バレンタイン2007/02/14 20:48

今日は、バレンタイン。

夕べのうちに、ミルフイーユケーキを作っておいた。

1・ココア味のスポンジケーキを焼く。

2.パイ生地を2枚焼く。

3.生クリーム、チョコレート、オレンジキュラソーを合わせ、がナッシュクリームを作っておく。

4.カットしたスポンジとサックリ焼けたパイに、ガナッシュクリームをはさんで層にする。

5.仕上げに、アーモンドダイス、ココアをふりかけ完成。

朝、牛舎で牛たちに藁をやりながら、ラジオを聴いた。

イギリスのジャーナリストが、チョコレートを食べる自分自身を起訴したという。

コートジボワールのカカオ農場で、奴隷として働く子供たちへの罪を、社会に問うという。

自分も含め、チョコレート祭りに沸く平和な社会は、さまざまな殉教者の上に成り立っているのかもしれない。