南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士2017/04/11 20:26

越水利江子先生のストーリーで楽しむ日本の古典シリーズ:『南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士:岩崎書店」
南総里見八犬伝は、江戸時代の馬琴が書いた大人気の長編小説です。
窮地に立った里見吉実は、ある時、愛犬八房に「敵将景連を討ち取れば伏姫をやろう」と口をすべらせます。
景連の首を持ち帰った八房との約束を果たすため、伏姫は八房とともに富山の洞窟にこもります。
姫を取り戻しにきた家臣の金碗大輔は、鉄砲で八房を撃ち殺しますが、伏姫は自害。その時、護身の数珠から、八つの玉が飛び散ります。
やがて、犬の文字を苗字にもち、仁義礼智忠信孝悌の珠それぞれをもつ剣士たちが、不思議な縁に導かれて集まっていくのですが・。
時代物の名手でもある越水先生が、児童向けの物語として手掛けられた、この物語。
オリジナルの物語に忠実である確かさに加え、力強さ、そして文章の美しさにぞくりとします。
次々と場面が転がる面白さ!江戸時代の人たちは、こんなに面白いお話を読んでいたんですね~!
今回の本は前編。続きを早く読みたいです。後編の刊行を、心待ちにしています!!

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