妖怪製造機2015/12/04 10:30

次々と出版されている、森川成美さんの新刊「妖怪製造機 佐竹美保 絵。毎日新聞出版」
商店街のおもちゃ屋の店先に置かれた一台の機械、「3Dフィギュア・ジェネレーター」。
1回500円を入れ、そなえつけの電子ペンで絵を描くとフィギュアができるのですが、ここから生まれたフイギュアの数体は、とんでもない力を持つ妖怪になったのです。
*カミキリ * 息を吐くピンク そして、魅惑のリルカ 
初めは不思議な力に喜んだり驚いたりしますが、やがてその力を持て余してしまいます。
困ったものを次々と作り出してしまう人間社会への警笛もこめられているような・・
息を吐くピンクには、ぞっとさせられました。
巷の妖怪ブームとは一味違って、物語を楽しみながら、考えさせられるテーマが盛り込んであるのも、森川さんならではだと思います。