春の助っ人2009/04/08 18:04

農家にとって、師走より忙しいのが春。

毎日少しずつやり残した仕事が、ゆきだるまのように膨れていく。

そこへ、息子が2日間だけの助っ人に帰ってきてくれた。

堆肥運搬に走り回るそうべえに代わって、じっちゃんと二人でビニールハウスの張替え作業。

おかるも、ビニールを拾ったり、貼ったビニールを固定したりと、細かい作業をしながらうろうろとあたりをさまよい、お手伝いのふり・・・。

あたりは山桜も美しく、春の美しさが日ごとに増している。

仕事のしんどさにすぐ音を上げる、根性無しのおかるは・・・春がちょっぴり嫌いです。

あいつ2009/04/09 20:21

爬虫類嫌いな方、ゴメンナサイ・・・。

石垣の真ん中にぼんやり顔を出しているのは、ヘビ君。

あまりの暖かさにつられて、穀倉脇の道路に、ながながと姿を現した。

嫁に来たばかりは、ヘビに出会うたびに、屋敷に響き渡る悲鳴を上げていたおかるだった。

最近は心がコンクリート化したようで、「あ、いるな・・」ぐらいなもんである。

しばし見ていると、ヘビ君は石垣を這い登り、隙間にゆっくり時間をかけて入っていった。

シッポまで吸い込まれたと思いきや、何を思ったか、顔をひょいと出した。

そこへ、「あいつ、今日はここさ来てたか・・・」後ろからじっちゃんの声がした。

「昨日は、ハウスの脇にねそべってたんだがなあ・・」

あいつ・・・と呼ばれたヘビ君は、れっきとした我が家の住民なのである。

春耕2009/04/10 20:01

遅れに遅れて、やっとこ春耕。

おりしも、最高気温は25度を超え、7月並の気温となった。

一服は、モナカアイスとレモンウオーター。

温かさにかもし出されてか、そうべえの言うには、桜並木の下の田んぼを耕運していると、桜の花の香りが例年に増して感じられるという。

例年は、花冷えの中、ジャケットを重ね着しての花見だったのに、これも温暖化の影響だろうか。

山火事2009/04/11 20:49

朝6時半に電話が鳴った。

実家のおとやんからだった。

「こんな時間に何事!?」ときくと、「だいじょうぶか!?」と、ただごとではない声。

朝のニュースを見て、驚いて電話をくれたという。

大きな山火事がおきていた・・。

現場は市内の反対側なので、直接の被害は無かったが、白煙の上がる山が肉眼でもはっきり見える。

被害甚大なのを痛感する。

早く鎮火しますように・・・。

ご心配のお電話、メール、本当にありがとうございました。

直らい2009/04/12 20:20

花見とは、田の神様のよりどころである桜のもと、神とともに酒とご馳走を共にする行事である。

神とご馳走を共にすることを、「直らい」という。

農民ならば、どんなに忙しくても、やっぱり花見は波は欠かせないでしょう。

なんとか時間をひねくりだして、近くの桜並木の下で昼ごはんを食す。

末娘も誘ったが、「ふたりでどうぞ」と丁寧に断られた。

コンビに弁当で済まそうという算段は一蹴され、急ごしらえの花見弁当を作る。

桜の寄り代に降臨された神様も、手抜き弁当に片目をつぶってくれたかも・・!

接客の極意2009/04/13 20:51

所要でN市へ行く。

N市にはかつて、10年ほど毎週通ったことがある。

帰りが夕方から夜にかかるので、ときたま、コンビニで弁当など買い求めた。

眼鏡をかけた店長さんは、ちょっと悲しそうな顔をしていて、レジに品物を持っていくと、人のよさそうな声で「いつもすみませんねえ」と言った。

そんな、週に一度なのに・・と、不思議とこちらまで申し訳ない気持ちになったものだ。

コンビニのまん前にスーパーができたときは、店長さんがますますかわいそうに思えて、せっせと弁当を買ったものだ。

驚いたことに、スーパーは、たった数ヶ月で閉店してしまった。

きっと、「いつもすみませんねえ」と言う、店員がいなかったのかもしれない。

今日、たまたまほぼ5年ぶりに店長さんの姿をみかけた。

髪はグレーになっていたが、物悲しそうな顔つきは健在だった。

今でも、あのせりふを言っているのだろうか。

車を走らせながら、ふと、そんなことを考えた。

一番2009/04/14 20:15

田んぼの一角に、テント設営、田植え機会の展示、それにたくさんの車が集まり、お祭り状態になっている。

ここは,市内で一番早く田植えをする田んぼ。

農業機械会社の機会展示とタイアップにもなっている。

まわりはまだ、春耕のトラクターがのんびり田んぼを行きかっている。

この一角だけが、季節を先取りだ。

我が家の種まきは、土曜の予定。(そこからやっと、苗作りがスタートである)

一番は・・・・なんでも、すごい!

*はるか佐渡からわが市に飛来して話題になっていたトキが、米沢に飛んでいてしまった。ちょっとさびしい。