坂本のこ様の本2011/08/28 13:22

坂本のこさまの本を2冊。
属。一編の詩があなたを抱きしめる時がある:PHP研究所。
「な泣く」「大丈夫」「少しだけ」「みんながいる」「ふるさと」の5章から構成されたアンソロジーの詩集は、どれも心に迫ってきます。
のこさまの詩「手をつなごう」は、4章「みんながいる」に収録。
なんと、ビートたけしさんのおとなりです。
手をつなぐって、とっても大事ですね。とくに、今回のような震災の時代は・・。
全編の詩を読み終えて、抱きしめられたような安堵感と、心が熱くなるのを感じました。
言葉には、本当に、力があります。

そして幼年童話、「こどものくに」から「あしたもげんき」。
元気なサル君は、ついついともだちとの距離の取り方を間違えて、気づけば一人ぼっちに・・。
そうそう・・・。いるんですよね、こういう子。
仲直りができるかな・・。それは最期のお楽しみ。

つらかんべえ:漆原先生の本2011/08/28 13:36

青おに童話の会で、お世話になっています、漆原智良先生の本です。
漆原先生は、震災後素早く、9人の作家による童話集「白いガーベラ」を刊行し、音筆(作家の朗読が聴くことができる)を添えて、被災地に贈る活動をされました。
「つらかんべえ」のサブタイトルは、「生きる力がわく珠玉の言葉集」です。
大戦時、福島に疎開し、お父様を東京大空襲で亡くされ、その後教員として八丈小島で教鞭をとり、作家として歩んでこられた人生の中からつかみとられた、大事な言葉を集めたものです。
温かい言葉に包まれて成長することの意味を、教えてくれます。
本は、勇気をもらった言葉、読書で得た珠玉の言葉、みなさんに考えてみてほしい言葉の3部構成です。
珠玉の言葉には、ひとつひとつ感動のエピソードが添えられています。
タイトルにもなった「つらかんべえ」は、立松和平さんのお父さんであり、漆原先生がお世話になった、横松仁平さんの言葉です。
相手の気持ちに立って、寄り添っているよという・・温かい言葉だと思いました。