単純な脳、複雑な「私」2010/02/10 20:58



脳科学者、池谷祐二著「単純な脳、複雑な「私」」を読む。

はじめに、「手を見れば文系か理系かわかる」という項目で、自分の手をまじまじと見てみた。

薬指より人差し指が短い・・やっぱり、おら、理系だったんだ、と変な納得。(理系の人は薬指より人差し指が短いらしい)

脳の「ゆらぎ」から「創発」がうみだされ、神経細胞の単純な反応の中から複雑な秩序がうみ出される不思議。

脳で脳を考えることは、リカージョン(入れ子構造):前後に置いた鏡の中で、延々と自分が映し出されるようなものであるという不思議。

自分の意志よりも前に、体が動いている(反応している)不思議。

「正しいと思う」は「好きである」こと。直感は意外と正しい、人間は「無限』と「有限」を知る唯一の動物であるなど、経験的にうなずけるものもあった。

自分自身を本書に当てはめれば、忘れ物はするわずっこけまくるわで、なるほど、脳に相当の「ゆらぎ」があるようだ。

今日も、娘が言った「お母さん、サロンでカラーリングしたら?」が、「お母さん、サバのから揚げにしたら?」と聞こえてしまった。

これも、すべて「ゆらぎ」のせいである!(と、きっぱり)。

「ゆらぎ」は「創発」をもたらすという。

創作のネタが降臨するには、おかるのボケも必要条件ということで・・。