白鳥の王子2011/12/23 16:28

これから、子牛のお産ラッシュが続きます。
寒い時期なので、暖かいカーフジャケットが欠かせません。
このジャケット、結構お値段が張ります。
そこで、そうべえより、繕いもの令が出されました。
ジャケットは全部で6着。
不器用人間ですので、裁縫はまるで駄目。雑巾もまともに縫えません。
めくらめっぽう縫い付けながら、何度も針で指をさし、血のにじむような思いで(血がにじんでますっ!)繕っていきました。
ふと、頭に浮かんだのは、ヨーロッパの昔話「白鳥の王子」。
継母の悪い魔法で、白鳥にすがたを変えられた12人の兄王子のために、やさしい妹がせっせと棘を編んで上着を作り続けます。
魔法を解くには、編む間、決して口をきいてはなりません。
話のクライマックス、魔女の疑いをかけられた妹が、火刑台の上から白鳥に上着を投げかけ、無事兄たちは、人間の姿に戻ることができましたとさ・・というお話です。
そうそう、まさに、棘を編んでいる気持ちになってきました。
このジャケットを子牛に投げかけたら、王子様のかわりにそうべえがが・・!な~んてね。