おどる牛2009/02/24 22:58

我が家の「唄う牛」は健在だが、川重茂子著「おどる牛」(文研出版)を読んだ。

坪田譲治賞受賞の名作である。

子牛のクロの出産、成長、そして別れが、農家の生活や命の賛歌と共に感動的に描かれている。

圧倒的なのは、細部にわたる牛の描写だ。

「そう!わかる~!このとおりだよ~!」と頬ずりしたくなる。

ひるがえって、自分の描写力のなんと貧困なことよ・・・。

後藤竜二先生の「故郷」や「風景」を読んだときも、文章の迫力と深さに圧倒された。

同じ農業体験を共有しながら、いったい自分は何を感じ、何を見ているのか・・と反省させられる。

毎日が、勉強です。