続。さくらんぼの日2007/06/27 21:15

先日のさくらんぼは、美味しいうちに!と、ぺろりといただいた。

すると、実家のF市から、またまた届いたさくらんぼ!

きっちり、工芸品の様に箱につめられている。
 
「らっきー!」とは、娘の声。

長女が教職の単位自習のため、3日帰省していた。

「なんでも、食べたいものを言ってみな」とそうべえ。

「スシ、スシ・・」と娘。

月末で各種支払いに、羽が生えたように飛んでいく札びらたち。おかるは、軽くなった財布の紐をこじ開けて、娘に「スシ」を食べさせる。

「これ持っておいき」帰り際に、サクランボをつめたパックを渡す。

娘は腹いっぱいになって、パンパンに膨らんだバッグを担いで自分の根城へ戻っていった。

おかるが娘を駅に届けて家にもどると、娘が帰りぎわに仏壇にともしていった線香の香りが漂っていた。

おかるはその芳香とともに、サクランボの甘ずっぱい果肉を、じゅっと飲み込んだ。