うなぎ2007/07/30 20:59

丑の日。ところが、最高気温は22度と半そででは涼しいぐらいで、気分が盛り上がらない。

しかし、日本の伝統文化継承のためである。

おかるは、国産ウナギを一匹買い求める。(中国産にはさすがに手が伸びない・・)

これを細く刻んで、入り卵、塩もみきゅうり、酢飯とあわせ、ひつまぶし丼にする。

「おおっつ!今日は、丑の日だな!」と、じっちゃん、いたく感激。おかるも、ほっとする。

「ウナギが少ない・・」と痛いところをつくのは娘。文句を言いながらも、パクパク食べる。

遅れて、そうべえが寄り合いからもどってきた。

「ほれ、丑の日だから丼ものこさえといたよ」

そうべえの丼には、ウナギの切り身が余計に乗せてある。ところが・・

「このウナギじゃ、気合い負けだな」と、そうべえ、ぼそり。

皆にうなぎを回すため、寿司飯ばかりでふくれたおかるの腹が、きゅーと音を立てた。