減農薬のこと2019/04/07 08:28

東京では、いろいろな方に会うことができます。
「農家してます」と自己紹介すると「無農薬栽培なんでしょうね」と、期待をこめて(?)いわれることがあり、とまどうことがたびたびあります。
たぶん、「無農薬栽培=良い農家&正義の人」みたいなイメージがあるのかな?
我が家は米を作っていますが、減農薬です。
初期に雑草抑制の除草剤とイモチ防除剤を使用します。(と書いてしまうと、悪い農家だ!と思われてしまうかな・・)
農薬については、これまでの反省があり、環境負荷が少ない製品が開発されています。
だから、今の田んぼには、たくさんの生き物が住んでいるんですよ!
安心してくださいね。
作物を育てることは、病害虫や雑草との戦いです。(まじで、戦いです!時々、人が負けそうになるぐらい、すごいんです!)
特に、米にとって恐ろしいのは、いもち病。
広範囲に壊滅的な被害をもたらすのです。
今は食べ物が余っているのでぴんと来ないかもしれませんが、田畑が大打撃を受ければ、あっという間に食糧不足になる危険性はあるのです。(現場にいると、危機感は常にあります)
他に、カメムシ防除剤という農薬もあります。(我が家では、今の所必要性を感じないので使用していません)
カメムシが米の汁を吸うと、米に黒い斑点つきます。
斑点がついても人が食べることはできますが、消費者の方にはきらわれます。
以前、我が家の米に斑点米が混ざってしまい、こんな米を食べさせるとは何事か!とお客様にお叱りを受け、頭を下げて謝ったことが・・💦
今は、一般に出回るお米は、色素選別機で斑点米や色素沈着米をはじいています。
ですから、消費者の皆様には、真っ白のお米を食べていただくことができます。(色素が沈着する米粒があることなど、本来のお米の姿も、もっと知ってほしい気もしますが・・)
ここで懸念されるのが温暖化。
このまますすめば、高温多湿の日本では、ますます病害虫の被害が増えることでしょう。
その中で、食べ物を安定して確保するのはどうすればよいのか。
多面的に考える必要がありそうです。

コメント

_ おおぎ ― 2019/04/07 16:01

 どじょう様 田んぼの季節が始まりますね! うちも2年間休んでいて、今年再開です。委託でやってくださる方におまかせではあるのですが、(今年から違う方にお願いします)やはり除草剤はまきますし、たしかカメムシの駆除剤も使っていたと思います。
 農家の方達には頭がさがります

_ どじょう ― 2019/04/08 09:06

おおぎさま 休耕田の再開、良かったです。たぶん、休んでいる間に雑草の種がどっさり入っていると思いますので、復旧までに時間がかかるかもしれませんね。でも、自分の田んぼのお米はおいしいですよね。田んぼも喜んでいるかもです!

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