大仕事2008/06/09 21:21

夕方、急にお産になった牛がいた。

困ったことに、母牛の緊張がひどく、子牛の面倒をちっとも見ない。

初乳を飲まなければ子牛は弱ってしまう。

仕方なく、人工初乳を鍋で煮溶かし、哺乳瓶に入れて飲ませることになった。

まずは子牛に指を吸わせ、哺乳瓶の乳首を当ててやる。なんとか
700CCを飲み干してくれた。

さてお次は母牛の番だ。

母としての本能のスイッチを入れるには、乳を飲ませるのが一番。

母牛を固定し、子牛を誘導して乳を吸わせようとする。

が、母牛は後ろ足でガツリ!と子牛を蹴飛ばしにかかる。

何度試してもダメなので、そうべえが乳を搾り、哺乳瓶で子牛に飲ませてやった。

縄を解かれた母牛は、おどおどと子牛にちかづき、背中をぺろりとひとなめした。

明日の朝まで、子牛が無事でいてくれますように!

コメント

_ がまりん ― 2008/06/10 08:25

牛の世界でも、子供の面倒をみないのがいるのですね。
でも、緊張のあまり・・としてありますから、面倒くさくて見ない世界とは、ちがいますね。それが救い(^^)

牛との奮闘記、どじょうさん、これはお話になりそう!!
と言っても、どじよう巨匠は、すでに幾つもの物語を作っていらっしゃいますね。

_ どじょう ― 2008/06/10 08:33

>がまさん  今回の母牛は、お産にいたるまでいろいろ大変だったので、それも引き金かな・・と思っています。牛も人間も、あまり変わりがありませんよ。とにかく、子牛の命は助けなければ!

_ M ― 2008/06/11 18:20

大変でしたね。僕も宮崎のコンサル先で、まったく子牛を顧みないお母さんのお産に立ち会いました。
分娩で興奮しているお母さん牛の中には、ビールを2本くらい飲ませてあげると落ち着く子もいますよ。

_ どじょう ― 2008/06/11 21:21

>M先生 アドバイスありがとうございます!そうべえ、「なるほど~!こんどやってみよう」と感激していました。しかし、その声のうらには、『一緒に飲みたいなあ』という心が見え隠れしています。

母牛はなんとか乳をやるようになりました。しかし量が少ないようで、明日は少し哺乳する予定です。

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