どじょう日記

強い風で、山の木々が一気に落葉した。
用足しを終え、山間の道を車で帰ると、つむじ風に巻き上げられた落ち葉が、くるくると渦を巻いて踊っていた。
一瞬どうしようかためらったが、そこを通らなければ家には戻れない。
渦の中に、車ごと飛び込んだ。
「ちょっと、わりこまないでよ！」
踊りをじゃまされた木の葉が、ふくれっつらでフロントガラスにぴしりと体当たりしていく。
車が抜けた後をバックミラーで見ると、木の葉は地面の際で、ぶすぶすと陰口を囁き合うように、小さな渦を作っていた。

昨日からお江戸に行っていたそうべえが帰宅。
牛はチャンピオンで、お土産にハイカラなマフインケーキを買ってきてくれた。うれしいな！

＊短編を一つ書く。しばらく寝かせておく。

季節風の分科会でごいっしょした「とうやあやさん」の「百年目のクリスマス」が、きらきら宝石箱シリーズの２巻に収録されています。
ちょっぴり切なくてあたたかな、ファンタジー仕立ての物語。
とうやさんは、母の友１１月号にも、作品が掲載されています。
やさしい語り口の温かなお話がお得意。
おめでとうございます！