どじょう日記

巣山ひろみさんのデビュー作。
巣山さんとは、２年前の季節風大会の越水先生の分科会でご一緒しました。
その時に合評した作品が、早くも出版されました。おめでとうございます。
文章もうっとりするほどお上手で、ファンタジーの世界にす～っと引き込まれてしまいます。
そして挿絵がとても雰囲気にあっていて、素敵な本になっています！
あとがきにも、感動しました。
子どもたちが、本の世界に行って楽しみ、力を得て帰ってくる・・本当にその通りだと思います。
すでに、次作も控えているとのことですから、ますますすごい！
巣山ワールド、楽しませていただきます。

白石高校での懇談会の、感想文集をいただきました。
１１人の生徒さんが、懇談会の感想だけでなく、懇談会をきっかけにに目を向けた社会の問題から農業についての考察も書いてくれました。また、広がりを持ってくれたことが、とてもうれしかったです。
思わずクスリとしてしまったのは（ゴメンネ）、皆さんの「作家」のイメージにおこたえできなかったことでしょうか。
映画「３丁目の夕日」の茶川のように頭をぼさぼさにするとか、京極さん風に着物に皮手袋のイメージかな！？・・と思いましたが、「作家」さんも結構普通の人が多いんですよ(~_~;)。

最後をまとめた樋口先生（世界史の先生です）の感想文は、文学の芳香も漂う名文でした。

・・・この会に参加してそれぞれの人がそれぞれの瞬間に炭酸水のようにプチプチとはじけたものを感じたと思う。参加者がそれぞれ自分の中で揺れ動いたものを大切に熟成させ発言させてほしいと切に願う。そして、自分の中に芽生えたそうした素直な気持ちが、たとえ世間の常識からかけ離れていようとも自信を持ってもらいたい。その気持ちに共感してくれる人は必ず存在するし、世間の常識なんてものは移ろいゆくものにすぎないのだから。・・・・・

１冊の本を間に、こうして若い方々と、考察や感性を交換し、さらに広い視野を得ることができたことを、感謝したいと思います。