夢見の占い師2017/12/26 19:52

楠章子さんの「夢見の占い師」(あかね書房)。
「まぼろしの薬売り」(あかね書房)の主人公、時雨と小雨が帰って来ました。
(また、時雨たちの物語が読めてうれしい~!)
近代化の波が押し寄せる、明治の始まりのころ。
人里離れた小さな村を訪ねては薬を届ける、薬売りの時雨と小雨がいました。
ある時立ち寄った海辺の村では、「医者も薬も必要がない」といいます。そこには、悲しい迷信が…。
次に立ち寄った山の村では、流行病にかかった者を山に捨てる因習がありました。
そんな中、たくましく生きる人たちに出会います。
やがて、小雨が謎の組織にさらわれて……。
命に向き合っていくふたりの物語は、切なく、不思議でもあり、読後は、強い心を受け取った気持ちになります。
*先日美容院に行き、「週刊女〇」なる雑誌をめくっていましたら、楠さんのインタビュー記事が!「ばあばはだいじょうぶ」(童心社)がベストセラーになっています~!