蝶の羽ばたき、その先へ2019/11/06 08:09

森埜こみちさんの「蝶の羽ばたき、その先へ:小峰書店」
中学二年になった結は、ある日、耳鳴りを感じます。
不安をおしころしながら、時間だけがすぎ、やがて、突発性難聴であることがわかります。
病気を受け入れるまでの、本人や母親の葛藤が、とても丁寧に描かれています。
難聴の世界がどんな風なのかも、よくわかり、理解も深まります。
個人的には、77ページの、葉っぱの上の夕日が印象的で、見てみたい!と思いました。
そして、タイトルにもなっている、蝶の羽ばたきの音も、聴いてみたい!と思いました。
森埜さんの文体が、とても心地よかったです。

だれもしらない図書館のひみつ2019/11/06 08:10

北川チハルさんの「だれもしらない図書館のひみつ:汐文社」
夜長森図書館は、一般の人も利用できる学校図書館です。
司書は、やさしいしおりさん。
夜長森図書館には秘密があり、なんと、真夜中になると、オルゴールの音とともに、本たちが目覚めるのです!
ところが、夜毎、本が消えていく事件が発生し、本たちは力をあわせて謎の解明に乗り出します。
その過程だけでも、わくわくなのですが、登場する本たちのキャラも楽しく、ラストにもほっこりしました。
本を読み終えて、自分の学校図書館でも、こんなことが起きているかも…、と想像の羽を広げる子供たちがいそうですね!