しゅるしゅるぱん2015/11/23 10:00

おおぎやなぎちかさんの「しゅるしゅるぱん:古山拓 絵:福音館書店」
季節風のお仲間、おおぎやなぎさん、満を持しての単行本デビューです。
第15回児童文学ファンタジー大賞佳作受賞作を6年もかけて加筆修正したもの
これまでも、数々の入賞を果たしてきた実力者ですので、文章、構成、世界観、どれをとっても、初出版とは思えない素晴らしさです!
物語の主人公は、東京から父親の田舎、岩手の朱瑠町に引っ越すことになった解人(かいと)。(岩手方言がとても温かいです!)
町を見下ろす朱瑠山には、イタズラ好きの山神様がいるそうで、、町に暮らす人は、物がなくなったり不思議なことがあると、山神様の好きなおまじない「しゅるしゅるぱん」をとなえるのです。
ある日、解人の前に、自分を「しゅるしゅるぱん」と名乗る不思議な男の子が現れ、奇妙なことが次々と起こっていきます。
解人、、父、祖母、曾祖母の4世代にわたる物語から、「しゅるしゅるぱん」の謎が解き明かされていきます。(「しゅるしゅるぱん」が何者なのかわかった時、涙がこみ上げました~)。
素晴らしい描写に、何度も心をゆさぶられました。
挿絵は、仙台在住の古山さんです。
東北の空気が漂う世界で、「物語り」をたっぷりと味わうことができる本です。

コメント

_ おおぎ ― 2015/11/23 19:06

 どじょう様

 目がまわるほどのお忙しさの中、『しゅるしゅるぱん』を読んでくださって、ありがとうございました。
 東北に根づいて暮らしてらっしゃるどじょうさんに、「東北の空気」を感じていただけて、嬉しいです。
 古山さんの絵がまた、素晴らしいでしょう? 
 
 これから寒くなりますが、お風邪などひかれませんように。

_ どじょう ― 2015/11/24 08:03

おおぎさま 素晴らしい本の出版、本当におめでとうございます!

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