まだら2011/04/06 20:20

今日も、亘理の避難所で読みきかせへ。
小学生を中心に、20名ほどが集まって、耳を傾けてくれた。
楽しく、笑えるものを中心に読んでいる。
帰りに、買い物のために近くの店に寄った。
店内は、品物も豊富にあり、以前と何も変わらないような錯覚さえ覚える。
しかし、天井崩落のあとを隠すためのブルーシートが、地震の記憶を呼び覚ます。
そして、買い物をする人にも、違和感を感じる。以前よりも殺気だっているように感じるのだ。
店を出て、海に向かって車で数分も走れば、そこは被災地だ。
日常と非日常がまだら状に混ざり合ったようで、頭の中がふわふわとしている。
家に帰ってから、心の中のもやもやを話してみた。
すると、「みんな、変わったんだよ」と、そうべえが言う。
「地震を境に、変わったんだよ」と、娘も言う。
「どう変わったの?」と聞けば、「意味のある人生とは何かを、ずっと考えている」とそうべえが言う。
「お母さんも変わったよ」と娘に言われて、どきりとした。

コメント

_ chie ― 2011/04/07 08:42

否応なしに変わらずにいられない体験。それならせめて皆で良い方に変えたいですね。楽しく笑える本大賛成!笑いは人間だけのものだとか(馬は笑うといった人がいますが・・・?)辛い時は泣いて傷口洗って・・・それから笑うですね。
遠くの人間が何を言っても無責任ですが・・・・・

_ どじょう ― 2011/04/07 12:53

>chie様 遠くの方から言うことは無責任・・・そんなことはないです。
私たちは、同じ地平でつながっているのですから。
そして、どんな形であれ、気持ちを向けてくださることが、尊いのだと感じています。ありがとうございます。

トラックバック