続:福島で2012/03/22 09:29

京都からはるばるお越しの、とんぼ先生こと沢田俊子先生を、福島市内の飯坂小と平野小へご案内しました。
この2校には、昨年、児童文芸家協会の先生方から送っていただいた本を、寄贈しています。
外遊びができない日々の中で、本が子どもたちの心の支えになったことを、ありがたく思います。
沢田先生から、さらに20冊もの本を、寄贈いただきました。
母校でもある平野小では、果樹地帯でもある地域の人たちが、涙ながらに畑にリンゴを捨てている様に、子どもたちがどんなに胸を痛めていたか・・を聞きました。
それから、放射能との厳しい闘いについても、聞きました。
帰りの道々、沢田先生から、「外にいる私たちが、何をしたらいい?」と問われました。
「一番はお金です。次に、被災地に来てください」とお願いしました。
沢田先生からは、外からこそ見える、新しい視点をたくさん教えていただきました。
被災地の中では、耐えてやり過ごすという東北の風土もあってか、災害の中に沈みがちなのかもしれません。
また、こぶしも上がらないほど、苦しみと悲しみに打ちのめされているのも、現実の一つの側面かもしれません。
被災地を訪れ、現場を知っていただき、そこにいる人たちと会話をする・・そのことで、被災地の経済も回り、対話による活力も生まれ、関心を持ってもらえることで勇気もわいてくると思うのです。
沢田先生、福島の小学校へ、足を運んでいただき、本当にありがとうございました。
*沢田先生のブログ:http://www.tombo-road.jp/

午後からは、実家の目の前の中学校へ、本を寄贈に行きました。
母校の校長先生たちとお話しする中で、子どもたちは、小学生も中学生も、自分たちが置かれている困難について、一生懸命、それこそ必死で考えていることを、強く感じました。
大人は、それに甘えていてはいけないですね・・。

*福島の中学校へ、詩集や料理の本、ヤングアダルトやノンフイクションなど、寄贈したいのですが・・・ご賛同いただける方は、ご連絡ください。