竹取物語2007/07/23 21:07

家の裏の竹が伸び放題。

軒下で、頭がつかえた状態の竹まで出てきた。おかるもついに腰を上げる。

「じっちゃん、鉈かしてけろ」

大鉈を借り、ザッパザッパと竹をなぎ倒していく。

すかん!と切れれば気持ちが良いが、切り方は未熟者。時々、手前に倒れた竹の逆襲を受ける。

竹の切り口を覗き込んで見たが、かぐや姫はいなかった。

夕方母屋に行くと、玄関口にちょちょんとマスクメロンが2個。

「ああ、それな、よっつあんが、孟宗竹のお礼に置いてった・・」と、そうべえ。

「ふ~む・・」とじっちゃん。

おすそわけの孟宗竹が、メロンになって帰ってきた。

「やがてつきに帰ってしまうかぐや姫より、やっぱこっちのほうが良いな!」

おかるは、大事にメロンを抱き、冷蔵庫にしまった。

コメント

_ piano ― 2007/07/24 12:32

かぐや姫は子どものいないところにしか来ないんですよ。
残念ですね~。
あ、メロンのほうがいいですね。

_ がまりん ― 2007/07/24 15:21

そりゃねやっぱりメロンに限ります・・・んなこと言ってる人はだれ?
童話書きなのに、何と夢空想より、食意地????
でも、いいなぁ二個も・・・タラリ ヨダレの垂れた音。

どじょうさんのお家は、大自然の中に建っているのですね。
秘密基地がどこかしこに造れそうで、棒にタオルをかければ、本当の神様になってしまいそうでねか?あれは、タイムスリップした現実ではねえのけ?
素晴らしい環境でつむぎ出される、珠玉のお話。

当然ですわ。

今、造語に凝ってます。
うどいからはじまって(^o^)

全国どこでも喋られていない方言を生み出し、お話を書いたら面白いかと、へんな挑戦をしてます。おかしいけ?

_ どじょう ― 2007/07/24 15:49

>ぴあのさん
そうか!そういえば、おじいさんもおばあさんも、子供がいないのですね。

>がまりんさん
はい!メルヘンより食い気のどじょうです。
書くお話も、そのまんまの世界なの・・。やっぱり、わかります?想像力がないものですから。

がまさんの挑戦、すごいじゃないけ!どんな方言が生み出されるか、楽しみにしとるけ!

_ あなたのやぎさん ― 2007/07/25 17:43

なんという偶然。
今回九州オフの際の合評会に送りだした作品にかぐや姫の話がちょっと変わった形で入れていました。
どじょうさんに感付かれたかな。(笑)

_ どじょう ― 2007/07/25 19:57

>やぎおじさま
まあ!かぐや姫が入る作品、どんなお話なのでしょう!?九州オフも、もうすぐですね!

_ yesnid ― 2007/07/25 23:23

カナダの民話。貝の中から少年が出てきて、大きくなったら羽根をつけて太陽へとんでいってしまった。っていうのは「かぐや姫」と似ているな。

_ どじょう ― 2007/07/26 08:55

〉yesnidさん
世界中で似たような神話がありますね。人種は違えど同じ人類としての共通心理が生み出すのかもしれませんね。

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