福島で2012/03/20 19:57

福島にお泊りです。
ここ数年は、おとやんに会いにきても、いつもばたばたと日帰りでした。
今日は、ちゃんと、寝床もしつらえてもらって、晩御飯もごちそうになりました。(いつも、お世話になっております・・)
おとやんとよもやま話をするうちに、初めて聞く話に出会いました。
おとやんが先生になったばかりの時に、教室に「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はありあえない・・」という、宮沢賢治の一文を黒板に書いたそうです。
そういう意味では、生まれる前から、宮沢賢治との縁があったのかなあ・・。
それから、「絆」の話になりました。
おとやん、まじめな顔をしてこう申します。
「絆の漢字をよく見なさい。糸が半分になってるだろう」
「ふむふむ・・」
「調子のいい時はくっつくが、都合が悪くなると、すぐに切れてしまうんだよ」
「おっと、おとやんに、ざぶとん1枚やっとくれ!」な~んてね。
では、実家の布団でゆっくり休みたいと思います。

続:福島で2012/03/22 09:29

京都からはるばるお越しの、とんぼ先生こと沢田俊子先生を、福島市内の飯坂小と平野小へご案内しました。
この2校には、昨年、児童文芸家協会の先生方から送っていただいた本を、寄贈しています。
外遊びができない日々の中で、本が子どもたちの心の支えになったことを、ありがたく思います。
沢田先生から、さらに20冊もの本を、寄贈いただきました。
母校でもある平野小では、果樹地帯でもある地域の人たちが、涙ながらに畑にリンゴを捨てている様に、子どもたちがどんなに胸を痛めていたか・・を聞きました。
それから、放射能との厳しい闘いについても、聞きました。
帰りの道々、沢田先生から、「外にいる私たちが、何をしたらいい?」と問われました。
「一番はお金です。次に、被災地に来てください」とお願いしました。
沢田先生からは、外からこそ見える、新しい視点をたくさん教えていただきました。
被災地の中では、耐えてやり過ごすという東北の風土もあってか、災害の中に沈みがちなのかもしれません。
また、こぶしも上がらないほど、苦しみと悲しみに打ちのめされているのも、現実の一つの側面かもしれません。
被災地を訪れ、現場を知っていただき、そこにいる人たちと会話をする・・そのことで、被災地の経済も回り、対話による活力も生まれ、関心を持ってもらえることで勇気もわいてくると思うのです。
沢田先生、福島の小学校へ、足を運んでいただき、本当にありがとうございました。
*沢田先生のブログ:http://www.tombo-road.jp/

午後からは、実家の目の前の中学校へ、本を寄贈に行きました。
母校の校長先生たちとお話しする中で、子どもたちは、小学生も中学生も、自分たちが置かれている困難について、一生懸命、それこそ必死で考えていることを、強く感じました。
大人は、それに甘えていてはいけないですね・・。

*福島の中学校へ、詩集や料理の本、ヤングアダルトやノンフイクションなど、寄贈したいのですが・・・ご賛同いただける方は、ご連絡ください。

ガラスの心臓2012/03/23 16:02

今日は心エコーの日。
持病の頻脈で痛んだ心臓さんを、「念のため」と、検査することになりました。
ベッドに横になり、ペタペタ線を張り付けられ、エコーのスタート。
「10分ほどかかります」という先生の言葉が即プレッシャー。
白い壁を見つめたまま、時々「う~ん」という先生の言葉に、心臓はドキドキと高鳴ってきます。
すると、それをあざわらうかのように、心臓のバッコンバッコンと働くけなげな音が、機械から流れたりします。
し~ん・・・。(先生、お願い、何か冗談言って~!)と、心の叫び。
気持ちが、心電図に出るんでしょうね。
先生、おもむろに、おかるに話しかけました。
「結論からはっきり言いますと・・・」
「は、はい!」
「異常無しですから」
しゅる~・・・と、おかるの心の中で、緊張の解ける音がいたします。
この気持ちを、先生と共有しなくちゃ、と一言。
「めちゃ、緊張しました!」
先生、たはは・・と笑ってくれました。
安心を手に入れるために、お財布はしゅんとなりましたが、健康管理、真面目にしたいと思いますっ!

雪国2012/03/24 18:33

朝、カーテンを開けると、そこは雪国であった・・。
昨年、一昨年と、4月の桜にも雪は積もりました。
今年は、どうなるかな!?

花は咲く2012/03/25 20:18

NHKで「花は咲く」という歌が流れています。
東北出身のタレントさんたちが唄うのですが、メロデイーがなんとなく知床旅情、あるいは早春賦に似ていて、耳にやさしいです。
庭先の、白いクロッカスも咲きました。
つま先でちょっとだけ踏んでいった春さんも、しっかりとこの地に降り立ちました。
それでも、明日から数日間、最低気温が0度の日が続きます。
春さんは、まだふわふわと、浮足立っているようです。
3月もあと1週間。
我が家には、ついに地デジがやってきました!
共同受信のアンテナ線を引っ張ってもらって、難視聴から解放されました。
アンテナの維持費に、年に7000円も払い続けなければならず、なんだかな~・・・という感じです。
せっかく画像も良くなったので、くだらない番組は見ないようにしたいものです。

海と風と町と2012/03/26 11:31

「うみとかぜとまちと」みやぎの思い出写真集:3.11/津波で失われた宮城の風景。

うみとかぜとまちと2012/03/26 11:33

「うみとかぜとまちと」明日の岩手を担うみなさんへー岩手美しき陸中海岸写真集。
宮城と岩手で、姉妹編の形で、海岸写真集が出版されました。
美しい情景を後世に残し、希望の灯とする願いから出されたものです。
「復興」について、いろいろ考えることがあります。
都会による地方の搾取、高齢化や産業の空洞化など、東北が抱えていた問題をむき出しにした今回の震災・・。
簡単に元通りにはならないことは・・・、被災地の人々も、予感しているように思います。
そんな中、先日、ETV特集で、作家の高村薫さんのお話を見ました。
縮小する日本の中で、赤字財政の中で、公共事業によって次世代につけを回す復興ではなく、東北を廃墟のまま自然に戻すこともありではないか・・ということを話していました。
知識人として、被災地にとって耳触りのよくない事にも、あえて言及するというものでした。
高村さんのいう「理性的」であることは、頭の悪い自分にはやっぱり難しいな・・。
写真集を観て、美しい東北のイメージを、心の糧にしたいと思います。